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サンデー早起キネマ『もみの家』

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番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」

泣きました!若々しく瑞々しい感動作
『もみの家』

舞台は、美しい日本の原風景が広がる米どころ、富山県。
そこにある“もみの家”は、心に不安を抱えた若者を受け入れてくれる場所。
毎日早寝早起きして、みんなで一緒にご飯を食べ、一緒に農作業に励み、地域の人たちと交流する…そんな当たり前の生活が、どれだけ尊さにあふれているのか…気づかせてくれる場所でもあります。
不登校になって半年、16歳の彩花が母親に連れられて“もみの家”にやってきます。
最初は誰ともろくに話もできなった彩花でしたが、豊かな自然の中で、もみの家を主宰する家族や、一緒に暮らす仲間たち、地域の人たちと接するうちに、少しずつ変化していきます。
春夏秋冬…富山の四季の移り変わりの中で、彩花は、どんな風に成長し、変化していくのか…その一つ一つの過程をじっくり味わいたい作品です。

彩花を演じたのは、この番組でも以前ご紹介した「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で数々の新人賞を受賞した南沙良さん。
主人公と同じ16歳を等身大で演じ、まるで彩花がそこにいるよう。若手実力派ナンバーワンと言われる納得の演技でした。
もみの家を主宰するのは、緒方直人さんと田中美里さんが演じるご夫婦。
若者たちが纏ってしまった“もみのように固い殻”を大きな優しい手で、時間をかけて一緒に破ってくれる二人を熱演しました。
他にも、渡辺真起子さん、中村蒼さん、佐々木すみ江さんと実力派が脇を固めます。

監督は、これが二作品目、富山県が故郷の坂本欣弘さん。
美しいだけでなく、生きることに根付いた素晴らしい土地なんですよ。
富山の底力を引き出し、とても丁寧に作られた作品を見ていると、自分も丁寧に生きていきたいと思わせてくれます。
しみじみと心に響く言葉や、身をもって教えてくれる自然の摂理…宝石のようにしまっておきたい瞬間が沢山ちりばめられた素晴らしい作品です。

雄大な自然と人々のありったけの優しさが、閉ざされた少女の心を開く。
自然から学ぶことはとても多いですが、自然の中でしか学べないわけではない…なぜなら“人間も自然の一部だから”。
改めてそう実感できました。

『もみの家』

3月20日(金・祝)より、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー!
2月28日(金)より、富山県で先行ロードショー!<TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、JMAXシアターとやま> 

公式サイト:www.mominoie.jp
Facebook:@mominoie.movie 
Twitter:@mominoie_movie

出演:南 沙良 緒形直人 田中美里  中村 蒼 渡辺真起子 二階堂 智 菅原大吉 佐々木すみ江
監督:坂本欣弘 
脚本:北川亜矢子 
音楽:未知瑠 
主題歌:羊毛とおはな 「明日は、」(LD&K) 
製作:映画「もみの家」製作委員会 
制作プロダクション:コトリ 
配給:ビターズ・エンド 
2020年/日本/105分/5.1ch/シネスコサイズ/カラー/デジタル 文部科学賞選定(少年向き、青年向き、成人向き、家庭向き) 選定日令和元年11月

©「もみの家」製作委員会

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