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サンデー早起キネマ『若尾文子映画祭』

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番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」

今回は、有楽町駅前の角川シネマ有楽町で4/2まで開催中
『若尾文子映画祭』をご紹介しましょう。

若尾文子さんと聞いて思わず「うぉ~!」と叫びたくなったオジサマもいらっしゃるのではないでしょうか?
1951年大映第5期ニューフェイスに合格。
ウルっと大きな瞳にすっきりした鼻、ぽってりとした小さな唇…。
人形のように上品で愛らしい見た目と親しみやすい雰囲気で、19歳でスクリーンデビューするとたちまちアイドル的な人気に!
そして溝口健二、小津安二郎、市川崑など巨匠たちの名作に次々と起用され、トップスターの仲間入りを果たし、賞を総なめします。
アイドルの可愛さと演技の実力…両方を兼ね備えていたんですね。
2015年までの映画総出演数は160本を数えます。

今回の映画祭では、その中から選りすぐりの41作品が上映されています。

私もそのうち『青空娘』という作品を見てきました。
実は若尾文子さんの作品は今まで見たことがなかったのですが、とってもキュートで上品で、なんて素敵なんでしょう。
この作品は“和製版シンデレラストーリー”。
預けられていた田舎のおばあちゃんが亡くなって、引き取られた東京のお父さんの家にいたのは、継母と義理の兄、姉、弟…そこで女中扱いされながらも、空に向かって「青空さーん」と叫び、明るく元気にたくましく生きていく姿に胸キュン、メロメロです。
大人っぽい爽やかな色気は、女性が見ても憧れますよ。
昭和の良き時代の雰囲気が漂っていて、言葉遣いも「~ですのよ」「~しますわ」など、真似したくなるほど素敵なんです。(あまりにも似合わないので、到底真似はできませんが…汗)

この映画祭では、そんなキュートな役どころはもちろん、自らの欲望のままに男をだます娼婦、相手を思うあまり狂気に走る妻など、女性が持ついくつもの顔、壮絶な人生を見事に演じた作品をお楽しみ頂けます。
美しさと可愛さが同居した姿で自由自在に女性の七変化を演じる若尾文子さんの魅力にハマって、他の作品もDVDで見たくなりました。
セリフ回しや音楽の使い方など昭和映画の面白さも再発見できました。

若尾文子さんは、今年の日本アカデミー賞で、会長功労賞も受賞されました。
これを機会に是非、魅力いっぱいの若尾文子さんの作品をご覧になってみませんか?

『若尾文子映画祭』

2020年2月28日(金)より
角川シネマ有楽町ほか、大阪(シネヌーヴォ)、大分(シネマ 5)、福井(福井メトロ劇場)、石川(シネモンド) 全国順次上映

公式サイト:http://cinemakadokawa.jp/ayako-2020/

ⒸKADOKAWA

 

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