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サンデー早起キネマ『シラノ・ド・ベルジュラック』

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番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」

今回は、番組恒例、上映されるたび毎回ご紹介している“松竹ブロードウェイシネマ”。
本場アメリカ・ニューヨークのブロードウェイの舞台をまるで劇場で観ているように、映画館で気軽に楽しめるという企画です。

この春上陸したのは、初演から123年、語り継がれた世紀の悲恋物語
『シラノ・ド・ベルジュラック』

主人公は、フランス軍隊に所属し、繊細な言葉で美しい詩を綴り、剣術の達人であるシラノ。人に馬鹿にされるほどの“大きすぎる鼻”にコンプレックスを持っています。
気が強くて美しいロクサーヌに恋心を抱いていますが、自分の見た目に自信が持てず、告白できません。
そんな時、ロクサーヌが友達のクリスチャンを慕っていることを知ってしまったシラノ。
イケメンですが、詩も書けない女心もわかっていないクリスチャンに代わって、ロクサーヌへラブレターを書き続けます。
かなわぬ恋だから支えたい…切ないほどいじらしいシラノの恋心。
しかしついに、本当のことがロクサーヌにばれてしまう時がきます。
その時ロクサーノの反応は?
シラノの愛はどうなるのでしょうか?

シラノ役は、実写版「美女と野獣」のベルのお父さん役でおなじみ、ケヴィン・クライン。
アカデミー賞とトニー賞を受賞した映画界・演劇界の至宝です。
機関銃のような矢継ぎ早なセリフ回しは、ユーモアに富み、次は何が飛び出すのか期待してしまいます。英語が達者だったらもっと面白いんだろうなと、ちょっと残念でさえありました。
そして、ふとした彼の表情から、隠しているシラノの心の悲しみが伝わってきます。ケヴィン・クラインという俳優の偉大さが伝わってくる舞台でした。
最後のシーンは、ブロードウェイの観客と一緒に立ち上がり、口笛を吹いて拍手を送りたくなりました。

愛する上で、中身と外見、どちらが大切か?
愛とはなんなのか?…100年の時を経てもこれからも、私たちはずっとその呪縛から逃れられないのかもしれません。

『シラノ・ド・ベルジュラック』

2020年3月13日(金)より東劇(東京)他全国順次公開!
配給:松竹 
〈米国/2007/ビスタサイズ/141分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版

「松竹ブロードウェイシネマ」公式アカウント:https://www.instagram.com/shochikucinema/ 
https://www.facebook.com/ShochikuBroadwayCinema 

ⓒCarol Rosegg

シラノ・ド・ベルジュラック役 ケヴィン・クライン
ロクサーヌ役 ジェニファー・ガーナー
クリスチャン・ド・ヌーヴィレット役 ダニエル・サンジャタ
ラグノー役 マックス・ベイカー
リニエール/テオフラスト・ルノード役 ユアン・モートン
ド・ギッシュ伯爵役 クリス・サランドン
ル・ブレ役 ジョン・ダグラス・トンプソン
ロクサーヌの侍女/修道女マルト役 コンチータ・トメイ

原作 エドモン・ロスタン
翻訳・脚色 アントニー・バージェス演出
デヴィッド・ルヴォー
プロダクション・ステージ・マネージャー メリーベス・アベル
ジェネラル・マネージメント シャーロット・ウィルコックス・カンパニー
プロデューサー スチュアート・レーン&ボニー・カムリー
装置デザイン トム・パイ
衣装デザイン グレゴリー・ゲイル
ヘア&かつらデザイン トム・ワトソン

 

 

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