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サンデー早起キネマ『1917 命をかけた伝令』

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番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」

今回は、日本時間の2/10に行われたアカデミー賞で、撮影賞・録音賞・視覚効果賞の3部門受賞が納得の作品。

『1917 命をかけた伝令』

ゴールデングローブ賞では、作品賞と監督賞に輝いています。
監督と脚本は、『アメリカン・ビューティ』でアカデミー賞の監督賞・作品賞に輝き、『007 スカイフォール』でシリーズ最高の興行成績を収めたサム・メンデス。
戦争映画の歴史が完全に塗り替わりました。

舞台は第一次世界大戦真っ只中の1917年のフランス。
西部戦線では長大な防衛線を挟んでドイツ軍と連合軍が睨み合い、消耗戦を繰り返していました。
ある朝、若きイギリス兵スコフィールドとブレイクに重大な任務が与えられます。
それは撤退したドイツ軍を追撃中のマッケンジー大佐の部隊に明朝までに“作戦中止”の命令を届けること。
航空写真により、退却したと見せかけたドイツ軍が豊富な最新兵器をそろえて待ち構えていることが判明したのです。
この伝令が間に合わなければ、1600人という味方の兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになるのです。そこにはブレイクの兄も配属されていました。
あらゆる通信手段はドイツ軍によって遮断された今、2人が最後の頼みの綱、走るしかないのです。
タイムリミットは明日の朝。
刻々と時間が迫る中、戦場を駆け抜けて味方の下に伝令を届ける…2人の危険かつ困難なミッションが始まります!

戦争ってこういうことなんだ!戦場にポンと放り込まれたかのような感覚を味わいます。
メンデス監督がこだわったのは、「観客が戦場の最前線を走り抜ける兵士たちの息遣いまで感じられるように、最初から最後まで映像が一つに繋がった“ワンカットに見える映画”に仕上げる事」でした。
自分の陣地からドイツ軍の塹壕に飛び込み、破壊された街を抜け、さらに敵地の奥へと進んでいく…まさに決死のミッションの一部始終をワンカットで体感させられるのです。
たった1日の出来事ですが、ものすごい臨場感で伝わってきます。

戦場のぬかるみに足を取られ、瓦礫が飛び散る砲火を抜け、死体が浮いている川を渡る…2人と一緒に戦場を駆け抜けているかのように、その感覚が自分の体にも宿るのです。
3Dでも4Dでもないのに、二次元の映画からこんな風に感じるのは初めての経験でした。
気がつけば119分間が矢のように過ぎて、エンドロールが流れる頃には気が抜けたようになります。でも、最後に大きな大きな感動が待ち受けていることをお約束します。
そして、リアルすぎる戦争体験に、なぜ人間は戦争を繰り返すのか…深く考えるようになります。

戦場に密着する異次元の映画没入体験。私たちは彼らのミッションの目撃者になります。
画期的な撮影方法を用いた驚異の全編ワンカット映像で描く壮大なドラマ。
是非劇場の大画面でご覧下さい!

『1917 命をかけた伝令』 

2月14日(金)、全国ロードショー

公式サイト:1917-movie.jp.

 © 2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

原題:1917 
全米公開日:12月25日(水)
監督:サム・メンデス(『007 スペクター』(15)、『007 スカイフォール』(12)、『アメリカン・ビューティー』(99))
脚本:サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ(「ナイトメア ~血塗られた秘密~」シリーズ) 
製作:サム・メンデス、ピッパ・ハリス(「ナイトメア ~血塗られた秘密~」シリーズ、『悲しみが乾くまで』(08)ほか
撮影監督:ロジャー・ディーキンス (『ブレードランナー2049』、『007 スカイフォール』ほか)
出演:ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズチャップマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングほか
上映時間:1時間59分  
配給:東宝東和

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