• Facebook
  • Twitter
  • LINE

サンデー早起キネマ・番外編『私の知らないわたしの素顔』

  • LINEで送る

番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」の番外編です。
オンエアはできませんでしたが、是非、ご覧頂きたい作品を取り上げていきます!
今回は1/17に公開されたばかりの
『私の知らないわたしの素顔』

SNSがなくては一日たりとも過ごせない人々が蔓延している(もちろん私もその一人)まさしく“今”を扱った作品。妙齢の女性だったら…いえ女性の心を持った方なら誰でも共感せずにはいられない主演のジュリエット・ビノシュがとってもいいんです!

主人公は、長年連れ添った夫と離婚してパリの高層マンションで暮らす50代の美しい大学教授クレール。
ある日突然、年下の恋人に捨てられてしまいます。それでも彼と繋がっていたいクレールは、Facebookで新しいアカウントを作り、“24歳のクララ”に成りすまします。そして彼の友人アレックスと繋がったクレール。チャットを続けるうちになんとアレックスと“24歳のクララ”は恋に落ちてしまい、事態は思わぬ方向に転がっていきます。恋の幸福感に包まれたクレールはますますSNSにのめりこみ、次第に自分の正体を明かしたい衝動に突き動かされていくのですが…。

えー?という先の読めない展開とだんだん明らかになるクレールの深層心理…目が離せません。
バーチャルな自分がリアルな自分に力を与えてもくれますが、それは“あり”なのでしょうか?あなたはどう思いますか?
そして何より、SNSという現実でないバーチャル世界で、若く美しい“24歳のクララ”として生きることを選んだ“50代のクレール”のことを思うと…とても切なくなります。

試写会で頂いたプレス資料の中にあったこの「クレールの独白」に深くうなずいてしまう自分がいました。「でも…」以下が書かれてあって本当によかった…前を向いて生きていける力をもらえました。
人は誰でも歳をとります。逃れられない現実です。
でも、年齢を重ねてよかったなと思える人生を送ることもできるのです。
「しあわせは いつも じぶんの こころが きめる」相田みつをさんの言葉を思い出しました。

   

『私の知らないわたしの素顔』

2020年1/17(金)より Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

公式サイト:http://watashinosugao.com/

2019年/フランス/101分/シネスコ/カラー/原題:Celle que vous croyez/英題:Who you think I am/字幕翻訳:原田りえ/配給:クレストインターナショナルR15+ 

©2018 DIAPHANA FILMS-FRANCE 3 CINÉMA-SCOPE PICTURES

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >