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サンデー早起キネマ『テスラ エジソンが恐れた天才』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
3/28は、“人間の凄さ”を実感する3作品をご紹介しました。

1本目は、今明かされる驚異の頭脳と孤高の魂
『テスラ エジソンが恐れた天才』

そうです!
発明王エジソンと直流か交流かの“電流戦争”を繰り広げた天才、ニコラ・テスラの物語です。

クロアチアで生まれ、移民としてニューヨークにやってきたテスラは、1884年、憧れのエジソンの会社に就職しますが、直流電流を支持するエジソンと対立し決別。
独立したテスラは騙されて一文なしになり、ケーブル工事の仕事で食い繋ぎなんとか復活。交流システムを完成させて特許をとります。
そして実業家ジョージ・ウェスティングハウスと手を組み、エジソンが仕掛けてきた交流vs直流の電流戦争に見事勝利!
一夜にして時代の寵児となったテスラ。
大財閥J・P・モルガンの娘アンと親しくなり、モルガンから莫大な資金を得て、今度は、地球のどこにいても連絡が取り合える“無線”の実現に挑戦します。
しかし、政治的駆け引きや人間関係が、研究一筋の透明すぎる心を蝕んでいくのです―。

テスラを演じたのは、名優イーサン・ホーク。
テスラのことはほとんど知らなかったという彼ですが、「今すぐ取り上げるべきだと思った。なぜなら、インターネットが益々僕らの時代の重要なツールになり、考え方を変えるほど大きな影響を及ぼしている。その全ての原点はこの時代の発明とテスラにあるからだ。」と述べています。
本当にそうなんですよね。電力システム・ラジオ・ラジコン・噴水・電気モーター・点火プラグ…彼が発明したものはなくてはならないものばかり。
ラジオの発明者テスラがいなかったらこの番組もなかったかもしれません。
そして当時は実現しませんでしたが、驚くことにテスラは無線電信やラジオ放送を合わせた“世界システム”も構想していたんです。
イーサン・ホークがいうように今私たちは、まさにテスラが夢見ていた世界に住んでいるのです。
なんという先見の明!

そんな素晴らしい発明で成功しながらも人生に敗れていく姿を、時にシリアスに、時にユーモラスに、芸術とドキュメンタリー双方の視点から描いたこの作品。
ラストに向かってテスラが歌うシーンが印象的で、ずっと頭から離れません。
「頭脳だけでは人生はどうにもならない」ということをこの作品は教えてくれます。
それは、テスラが130年以上も前に思い描いていた“この時代”を生き抜くヒント…なのかしれません。

『テスラ エジソンが恐れた天才』 

3月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

公式サイト:https://cinerack.jp/tesla/

監督・脚本・製作:マイケル・アルメレイダ 
出演:イーサン・ホーク、カイル・マクラクラン
2020年/アメリカ/英語/103分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:TESLA/字幕翻訳:中沢志乃/字幕監修:松浦基晴
配給:ショウゲート
© Nikola Productions, Inc. 2020

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