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サンデー早起キネマ『MISS ミス・フランスになりたい!』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
2/28は、とっておきの3本をご紹介しました。

3本目は、笑って泣いて心に爽やかな風が吹くヒューマンドラマ
『MISS ミス・フランスになりたい!』

主人公は、パリの場末にあるボクシングジムの手伝いをしている24歳のアレックス。
ある日、ボクサーになる夢を叶えた幼馴染のエリアスと偶然再会します。
事故で両親を失ってから自分を取り戻せなくなっていたアレックスは、彼に触発されて、忘れかけていた自分の夢に向かって進むことを決意。
それは、“ミス・フランスになること”。
男であることを隠してミスコンに臨むのです。
下宿住まいのアレックスにとって母親のような存在である家主のヨランダをはじめ、ドラァグクィーンのローラ、インド人のお針子さんなど、多国籍でボーダーレスな個性的な下宿人たちに助けられ、アレックスの挑戦が始まります!
アレックスは、夢を叶えて自分自身を取り戻すことができるのでしょうか?

この作品の圧倒的で絶対的な魅力はアレックスです!
アレックスが綺麗すぎるぅ~!
ただ外見的に美しいばかりではなく、人間的にもどんどん素敵に成長していく姿が美しいのです。
自分が努力することはもちろんですが、「人は人で磨かれるのだ」と改めて実感しました。

アレックスを演じたのは、“圧倒的な美貌のユニセックスモデル”アレクサンドル・ヴェテール。
ジャン・ポール=ゴルチエのレディースコレクションに出演しモデルとして大成功をおさめ、最近ではNetflixやアマゾンプライムのドラマで俳優としても活躍しています。
彼は、女性になりたいわけではなく、自分の中の女性的な部分を強く感じているのだそうです。
だから、自分の人生と呼応する部分があるアレックス役を演じることで、自分が抱えていた問題の答えを見つけることができ、彼自身も成長したと話しています。

ルッキイズム=外見至上主義の最たるもの、男性社会の象徴とも思われる“ミスコン”をアレックスの視線で内側から描くこの作品を観ていると、美しさの基準はなんなのか?人間にとって大切なものとはなんなのか?考えさせられます。
そして、華やかなミス・フランスコンテストの世界をのぞけるのも、この作品の魅力。

美は一日にしてならず…キラキラの相当の美人も、陰で相当の努力をしているものなのですね。
「生まれつきの美人ってズルイよね~」と拗ねてばかりの自分にカツを入れたくなりました。
生きていれば、最高の日もあれば残念な日もある…そんな残念な日のあなたを応援してくれる作品です。
映画館を出る時はきっと、背筋がスッと伸びて前を向いてカッコよく歩けるに違いありません。

笑って泣けて、誰もが応援したくなる!
『MISS ミス・フランスになりたい!』

2月26日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国公開

公式サイト:映画『ミス・フランスになりたい!』オフィシャルサイト 2021年2/26公開 (ayapro.ne.jp)

監督:ルーベン・アウヴェス
原案・脚本:ルーベン・アウヴェス、エロディ・ネイマ―
出演:アレクサンドル・ヴェテール、イザベル・ナンティ、パスカル・アルビロ、ステフィ・セルマ
2020/フランス/フランス語/スコープサイズ/107分 原題:MISS
配給:彩プロ
© 2020 ZAZI FILMS – CHAPKA FILMS – FRANCE 2 CINEMA – MARVELOUS PRODUCTIONS

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