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サンデー早起キネマ『KCIA 南山の部長たち』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
1/24は、三者三様、3つの国の全く違うテイストの物語を3本ご紹介しました。

3本目は、去年2020年韓国で興行収入ナンバーワンに輝いた
『KCIA 南山の部長たち』

韓国のみならず世界中に衝撃を与えた実際の事件に基づいて作られました。
歴史として、またはそのニュースを鮮明に覚えている方もいらっしゃると思います。

1979年10月26日、軍事クーデターで政権を握り“独裁者”とも言われたパク・チョンヒ大統領が暗殺されました。
暗殺したのは、大統領直属の諜報機関・中央情報部(通称KCIA)のキム・ギュピョン部長。
大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたともいわれるKCIAのトップがなぜ?
この事件からさかのぼること40日前。KCIAの元部長パク・ヨンガクが、亡命先アメリカの下院議会聴聞会で、韓国大統領の腐敗を告発する証言を行いました。さらには、「回顧録を執筆中」だといいます。
激怒した大統領は、キム・ギュピョンに事態の収集を命じます。
彼は、早速アメリカに渡り、かつての友人で裏切り者のパク・ヨンガクに接触。
それが、やがて自らの運命をも狂わせる悲しき暗殺の幕開けとも知らず…。

フィクションですが、実際に起きた事件が元ですから結末はわかっています。
でも、そこに至るまでの40日間を丁寧に追っているので、刻一刻と事態が動いていく緊迫感に目が離せません。
そして、なぜ暗殺事件が起きてしまったのか…私たちはそのいきさつを目の当たりにするのです。
そういうことだったのかっ‼
韓国内でも絶賛されているのが、俳優陣の演技力。本当に素晴らしいです!

KCIAの部長キム・ギュピョン役は、韓国を代表する俳優イ・ビョンホン。
どちらかというと静かな抑えた役なのですが、目の演技やちょっとした仕草が凄い!
パク・チョンヒ大統領を演じたのは、映画にドラマに大活躍イ・ソンミン。
部下を懐柔していくセリフがあるんですが、その表情が余りにも魅惑的で私もつい懐柔されてしまいそうです。
他にも、クァク・ドウォン、イ・ヒジュン、キム・ソジン…と、演技力が高く評価されている名優揃いです。
監督は『インサイダーズ/内部者たち』のウ・ミンホ氏。
「事件に関わった人たちの心の内を掘り下げ、真の姿を探りたい」と述べていますが、その言葉通りの作品に仕上がりました。
世界中に衝撃を与えた大事件がなぜ起きてしまったのか?
あなたも大スクリーンで確かめてみて下さい。


『KCIA 南山の部長たち』

1月22日(金) シネマート新宿ほか全国ロードショー

公式サイト:映画『KCIA 南山の部長たち』公式サイト|2021年1月22日公開 (klockworx-asia.com)

出演:
イ・ビョンホン『インサイダーズ/内部者たち』
イ・ソンミン『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』
クァク・ドウォン『哭声/コクソン』
イ・ヒジュン『1987、ある闘いの真実』
キム・ソジン『ザ・キング』

監督:ウ・ミンホ『インサイダーズ/内部者たち』
脚本:ウ・ミンホ、イ・ジミン『密偵』
撮影:キム・ジヨン『タクシー運転手〜約束は海を超えて〜』
音楽:チョ・ヨンウク『悪人伝』
原作:金忠植(キム・チュンシク)
『実録KCIA―「南山と呼ばれた男たち」』(訳:鶴真輔/講談社刊)

2019/韓国/5.1ch/114分/字幕翻訳:福留 友子/字幕監修:秋月 望
原題:남산의 부장들(英題:THE MAN STANDING NEXT)/PG12
配給:クロックワークス
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