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サンデー早起キネマ『どん底作家の人生に幸あれ!』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
1/24は、三者三様、3つの国の全く違うテイストの物語を3本ご紹介しました。

まずはイギリス。
変人たちが大集合!笑いと涙のドタバタ“人生大逆転劇”
『どん底作家の人生に幸あれ!』

イギリスの文豪ディケンズの自伝的傑作小説「デイヴィッド・コパフィールド」の映画化です。
監督はあの『スターリンの葬送狂騒曲』の鬼才アーマンド・イアヌッチ。
本国イギリスでは去年、ディケンズ没後150年の節目と相まって話題になり、初登場3位という大ヒットスタートを切りました。

主人公は、空想が大好きな少年デイヴィッド。
周りの変わった人たちの言動を書き留めては、宝箱にため込んでいました。
優しい母とお節介な家政婦の3人で伸び伸びと幸せに暮らしていましたが、母が再婚した相手がとんでもないDV男!デイヴィッドの人生は一変してしまいます。ついには都会の瓶詰工場へ売り飛ばされて、強制労働をする羽目に。
やがて、どん底の中で逞しく成長した彼は、母の死をきっかけについに工場から脱走!
たった1人の肉親である裕福な叔母のもとに逃げて、上流階級の名門校に通い始めます。
卒業後は法律事務所で働き、さらには令嬢ドーラと恋に落ち、順風満帆な人生を手に入れた…かのように見えましたが!
デイヴィッドの運命やいかに?

デイヴィッド役は、「彼しか考えられない」と監督に言わしめた『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ホテル・ムンバイ』のデヴ・パテル。
天国と地獄の間を疾走するジェットコースターのような人生を豊かな表情で溌溂と演じました。
デイヴィッドの周りには「よくぞこんなにユニークな人たちが集まったなと」感心しきり。
キャスティングの妙!それぞれがピッタリで物語の中から飛び出してきたようです。

ティルダ・スウィントンが演じる〈ロバ嫌いで気性が激しい叔母〉、
ヒュー・ローリー演じる〈凧揚げ好きでチャールズ1世が頭の中に入り込んだ叔母の同居人〉、
ピーター・キャパルディは〈借金まみれで懲りない下宿先の主人〉、
モーフィッド・クラーク演じる〈世間知らずで愛犬が親友のお嬢様〉…
その変人さを嫌がらず一緒に面白がったデイヴィッドだからこそ!の物語です。
全てを失っても綴り続けた愛すべき変人たちとの“物語”が完成した時、彼の人生に奇跡が起こるのです。

場面がコロコロ変わるスピード感溢れるドタバタコメディですが、何があっても最後まで諦めない気持ちがどんなに大切かを教えてくれます。そして、どん底の自分を救ってくれるのは“自分が本当に好きなこと”だということも。
そして、“上流階級からどん底”まで、イギリス・ヴィクトリア朝時代の人々の暮らしぶりを再現した美術セットや衣装も見どころです。
ありがとう、愛しの変人たち!山ありオチありの波乱万丈ストーリー、あなたも是非、笑いと涙の“デイヴィッドのジェットコースター”に乗ってみませんか?

『どん底作家の人生に幸あれ!』

1月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国順次ロードショー

公式サイト:映画『どん底作家の人生に幸あれ!』公式サイト (gaga.ne.jp)

監督:アーマンド・イアヌッチ『スターリンの葬送狂騒曲』 
原作:「デイヴィッド・コパフィールド」チャールズ・ディケンズ著(新潮文庫刊、岩波文庫刊) 
出演:デヴ・パテル、ピーター・キャパルディ、ヒュー・ローリー、ティルダ・スウィントン、ベン・ウィショー
原題:The Personal History of David Copperfield
2019年/イギリス・アメリカ/シネスコ/5.1chデジタル/120分/字幕翻訳:松浦美奈 
配給:ギャガ 
©2019 Dickensian Pictures, LLC and Channel Four Television Corporation

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