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サンデー早起キネマ『パリの調香師 しあわせの香りを探して』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
1/17は、ユーモアと大きな愛が奇跡を起こす大人の感動作を2本ご紹介しました。

2本目は、人生に躓いた大人たちに訪れる思いがけない出会いの奇跡
『パリの調香師 しあわせの香りを探して』

調える香りと書いて調香。
調香師は、香水などの香りを作る人達のことです。
香水といえば、やはりフランス!ですよね。

主人公は、天才調香師アンヌ。
かつてディオールの“ジャドール”をはじめ数々の名香水を作ってきました。
人より優れた嗅覚を持っているため、日常生活を送るだけでも刺激が強いのに、香水が完成すると披露パーティーや取材、プレス記者会見に追われ、常にプレッシャーにさらされる華やかな戦場で戦っています。
しかし4年前、アンヌは様々なストレスから突然嗅覚障害になり、花形調香師としての地位も名誉も一気に失ってしまいました。
嗅覚が戻った現在は、観光用に復元される洞窟の香りを再現する、工場から排出される煙の悪臭をどうにかするなど、エージェントから紹介される企業や役所の地味な仕事だけを受け、人とかかわりを持たず、パリの高級アパルトマンでひっそりと暮らしています。

そんな彼女に運転手として雇われたのが、不器用で口達者、人がいいギヨーム。
別れた妻から愛する娘の共同親権を得るため右往左往していますが、交通違反でつかまり、仕事も娘の親権も取り上げられそうな崖っぷちにいるところを救われたのです。

気難しいアンヌと正反対に人当たりのいいギヨーム。
最初はケンカばかりの二人でしたが、お互いを少しずつ理解していくうちにパートナーシップが築かれていきます。
そして、アンヌはギヨームにも匂いをかぎ分ける才能があることに気づき、2人は衝突しながら協力して仕事をこなしていくようになります。
やがてアンヌは自分を取り戻し、再び香水を作りたいと思うようになりますが、また突然嗅覚を失ってしまう出来事が…。
天才調香師アンヌは、香水を作ることができるのでしょうか?

辛かったり悲しかったり途中いろんな香りノートが出てきますが、ラストノートは爽やか!
シトラス系の香水のように後味が爽やかな作品なのです。
人にはどんな才能があるのか、わからないものです。
なぜなら、その才能は出会いによって引き出されるものだから。
そして、その出会いがどこにあるかわからないから、人生って面白いのかもしれませんね。
男と女の相棒物語。やすやすと恋愛関係にならないところが粋です。

香りだって人間関係だって、人生を豊かにする調合は一つじゃない。
嗅覚をなくした我儘天才調香師と、仕事も親権も取り上げられそうな崖っぷち運転手。
真逆な組み合わせは奇跡を起こすのでしょうか?

香水業界での再起をかけた爽やかな感動作
『パリの調香師 しあわせの香りを探して』

Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、他全国順次公開中

公式サイト:https://parfums-movie.com/

Staff
監督・脚本:グレゴリー・マーニュ Grégory Magne
製作:フレデリック・ジューヴFrédéric Jouve『プラネタリウム』『美しき棘』
音楽:ガエタン・ルーセルGaëtan Roussel『カミーユ、恋はふたたび』
撮影:トマ・ラメThomas Rames『寄生体X』
編集:ベアトリス・エルミニBeatrice Herminie「ホテル・ファデットへようこそ」、グウェン・マラウランGwen Mallauran

Cast
(アンヌ・ヴァルベルグ)エマニュエル・ドゥヴォスEmmanuelle Devos『ヴィオレット-ある作家の肖像』『真夜中のピアニスト』
(ギヨーム・ファーヴル)グレゴリー・モンテルGrégory Montel『スクールズ・アウト』
(バリェステル先生)セルジ・ロペスSergi López『パンズ・ラビリンス』『幸福なラザロ』
(アルセーヌ)ギュスタヴ・ケルヴェンGustave Kervern『パリの家族たち』『アスファルト』
(レア・ファーヴル)ゼリー・リクソンZelie Rixhon『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』
(ジャンヌ)ポリーヌ・ムーレンPauline Moulène

2019年/フランス/フランス語/101分/シネスコサイズ/原題:Les Parfums/(映倫 G)
配給:アット エンタテインメント/©LES FILMS VELVET – FRANCE 3 CINÉMA

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