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サンデー早起キネマ『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/27は、12/25公開の夢を描いた作品を2本ご紹介しました。

2本目は、大切なことを思い出させてくれたアフリカ・ケニアの94歳のおばあちゃんの夢です。
ドキュメンタリー映画
『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生 』

ケニアの小さな村で助産婦さんとして生きてきたプリシラ・ステナイさんは、94歳。
現地の言葉でおばあちゃんを意味する“GOGO(ゴゴ)”と呼ばれ人気者です。
3人の子供、22人の孫、52人のひ孫に恵まれ一生懸命に生きてきましたが、ある時彼女は、入学する年齢になったひ孫娘たちが学校に通っていないことに気づきます。
他の少女たちと同様、学校へ行くことを禁じられ教育の大切さを痛感していたGOGOは、一念発起。
周りを説得し、6人のひ孫娘たちと共に小学校に入学します。

遥か年下のクラスメイト達と同じように、寄宿舎で寝起きし、制服を着て授業を受けます。
すっかり耳は遠くなり、目の具合も悪く勉強するのも一苦労。でもGOGOは、負けません。
時には、学校の敷地に住む同年代の友人とお茶したり、子供たちにおとぎ話を聞かせたり…

バスで10時間以上も揺られてマサイマラに修学旅行にも出かけました。
GOGOも子供達も、村を出るのも旅に出るのも初めて!キリンやライオンを見たのも初めてです。
キラキラした楽しそうな笑顔に、こちらが感動して涙がにじみます。
そして、ついに念願の卒業試験の日がやってきます。頑張れGOGO!

ドキュメンタリー作品でありながらも、脚本があるように錯覚してしまうドラマチックな展開。
ナレーションは一切ありません。GOGOや子供たち、先生の会話で成り立っています。
不思議と私たちはまるでその場で彼女たちの会話を聞いているような気分になります。
美しいケニアの大自然と、一生懸命に勉強する子供たちの素直でキラキラした瞳が忘れられません。
寝ている子もおしゃべりしている子も一人もいないんですよ。

「女子の教育のレベルがその国の自由と民主主義の度合いを表している」というパスカル・プリッソン監督は、映画がどういうものか知らなかったGOGOを熱心に説得し、撮影に漕ぎつけました。
GOGOは、知識は財産になるという教育の大切さを人々に伝えて、すべての親が娘たちを学校に行かせるようにしたいという夢を叶えるために撮影に応じたのです。
撮影期間中に、女の子のために300人が入れる寄宿舎も完成し、撮影後の今、GOGOは“若いシングルマザーを支える”という新しい目標に向かっています。

学べば学ぶほどあふれてくる新しい夢。叶えれば叶えるほどあふれてくる新しい目標。
学ぶこととは?教育とは?どういうものなのか、GOGOの生き方を見て改めて考えました。
GOGOの寄宿舎のドアに懸けられている看板にはこう書かれています。
「学ぶことに年齢は関係ない」
さあ、今こそ私たちも教育への扉を開いてくれたGOGOに続きましょう!

『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生 』

 12月25日(金) シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

公式サイト:映画『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』公式サイト (gogo-movie.jp)
 
監督:パスカル・プリッソン
2019年|フランス|英語・スワヒリ語|カラー|スコープサイズ|DCP|5.1ch|84分|原題:Gogo|字幕翻訳:長澤達也
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
© Ladybirds Cinema

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