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サンデー早起キネマ『AWAKE』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/27は、12/25公開の夢を描いた作品を2本ご紹介しました。

まずは、一度夢を諦めた青年が新たな夢を見つけて成長していく物語
『AWAKE』

AWAKE…この英単語には「目が覚める・眠りから起きる・覚醒」という意味がありますが、人工知能=AI将棋のプログラムの名前でもあります。
将棋やAIに興味がある方はピンと来たかもしれませんね。
2015年の“電王戦”…プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトウェア「AWAKE」の対局が話題になりました。
その将棋エンタテインメント“電王戦”から着想を得て作られたのが、この作品『AWAKE』です。
監督・脚本は、乃木坂46のミュージックビデオなどで知られる映像ディレクター山田篤宏氏。
この作品が本格的劇場映画デビュー作です。

主人公は、吉沢亮さんが演じる英一。
幼い頃から将棋に熱中してきた英一は12歳の時、日本将棋連盟のプロ養成機関・奨励会に入会、同い年の陸に出会います。
圧倒的に強い陸に対抗できる同世代は英一しかいません。初対局は辛くも英一が勝利。
しかし、20歳になった頃には、陸と英一の実力の差は開くばかり。
再び陸と対局した英一は、奇襲作戦に出たものの上手の陸に一撃を刺され、奨励会を退会。
“天才”と言われてきた英一が、プロになる夢を諦めた瞬間でした。

その後大学に進みなんとなく生きていた英一は、ひょんなことからコンピュータ将棋と出会います。
定跡にとらわれない自由で強いAIに興味を持った英一は、将棋プログラムの開発に没頭。
やがて「AWAKE」を作り上げ、プロ棋士との対局“電王戦”への出場を依頼されます。
渋っていた英一ですが、対局相手が陸だと聞き、「たまらなく勝負したくなった」と出場を決意。
こうして、棋士を諦めて別の夢をつかんだ英一と棋士になった陸との宿命の対局の日がやってきます。
かつてのライバルのカタチを変えた対局の行方は?

吉沢亮さんは、髪型から猫背の姿勢、歩き方を研究、英一になりきるために体重まで増やしました。
山田監督が「吉沢くんがカッコいいってことをすっかり忘れていた」というほど、完璧でした。
ライバルの若手天才棋士・陸を演じたのは、若葉竜也さん。
メインが将棋ですから、そんなに動きがある作品ではありません。しかも2人はかなり無口。
でも!ドキドキしてハラハラするんです。なんという迫力でしょう!
2人の目線やちょっとした仕草、繊細な表情や佇まいの変化が、すべてを物語っているのです。

私は将棋が全くわかりませんが、わからなくても面白い!
人間とAIの対決という現代らしい状況の中で描くのは、一度は夢を諦めた英一が再生する姿です。
夢を見ること、諦めないこと、何かに夢中になること…
英一がAWAKEによって覚醒していく姿は、私たちの中に眠る何かを覚醒してくれることでしょう。

『AWAKE』

2020年12月25日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

公式サイト:映画『AWAKE』公式サイト (awake-film.com)

出演:吉沢亮 若葉竜也/落合モトキ 寛 一 郎/馬場ふみか 川島潤哉 永岡佑 森矢カンナ 中村まこと
監督・脚本:山田篤宏
将棋協力:日本将棋連盟
将棋電王戦協力:dwango DENSO DENSO WAVE プログラミング協力:コンピューター将棋協会(CSA)
製作:木下グループ 制作協力:ザフール 制作・配給:キノフィルムズ
【2019年/日本/日本語/119分/カラー/シネマスコープ/5.1ch】
©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ

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