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サンデー早起キネマ『ニューヨーク 親切なロシア料理店』

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毎週おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/6は、女性監督が描く愛に溢れた2作品をご紹介しました。

2本目は、デンマークを代表するロネ・シェルフィグ監督・脚本。
クリスマスシーズンにぜひご覧頂きたい優しさとユーモアに溢れた物語
『ニューヨーク 親切なロシア料理店』

そのロシア料理店〈ウィンター・パレス〉があるのはニューヨーク・マンハッタン。
創業100年を超える老舗ですが、商売下手の3代目オーナーのおかげで、かつての栄華はどこへやら、今や古びて料理も酷い有様。
店を立て直すためにマネージャーとしてスカウトされたマークは、刑務所を出たばかりの謎の人物です。
店を支える常連の一人、看護師アリスは、恋人に裏切られて以来、救急病棟の激務に加え、教会で“赦しの会”というセラピーを開き、人助けに身を捧げています。
そんなアリスをワケアリの過去を抱えた人々が慕っています。
仕事も人付き合いも壊滅的で、次々と仕事をクビになるジェフもその一人。

ある日、ロシア料理店に、まだ幼い2人の息子を連れ夫から逃げてきたクララが飛び込んできます。
無一文で寝る所もないクララに、アリス、マーク、ジェフ、オーナーが救いの手を差し伸べますが、下の息子が入院したことから夫に居場所を知られるのも時間の問題!
追い詰められたクララは、みんなからもらった優しさを力に変えて、現実に立ち向かうのです。
果たして〈ウィンター・パレス〉と共に、彼らの人生も再生することができるのでしょうか?

夫から逃げる主婦のクララを助けるのは仕事と人助けが生きがいのアリス。
対照的な二人ですが、クララの命の危機を救うことで、アリスもまた魂を救われるのです。
この作品に登場するのは、家族、恋愛、仕事、人生にトラブルを抱える孤独な人たちですが、“困っている人を助けたい”という優しさを持つことで、人とのつながりを取り戻し、やがて、自分を赦すことができるようになるのです。
ニューヨークの大都会は冷たいけれど、中にはこんなに優しい心が集まる場所もあるんですよね。

なんとなく、クリスマスみたいな映画だなと思いました。
頑張っていたら、いい子にしていたら、プレゼントがもらえる、素敵なことが起きる!
あなたも周りを見回してみて下さい。サンタさんはすぐそばにいるかもしれません。
生きていくことに戸惑ってしまうようなことが山積している今、自分らしい生き方と幸せを見つけていく人々…「みんなに幸せになってほしい」と純粋に思える“親切な”自分にも出逢える作品です。

新しい人生、メニューにあります。
『ニューヨーク 親切なロシア料理店』

12月11日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

公式サイト:http://www.cetera.co.jp/NY/

監督・脚本:ロネ・シェルフィグ
出演:ゾーイ・カザン、アンドレア・ライズボロー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、タハール・ラヒム、ジェイ・バルチェル、ビル・ナイ ほか

原題:The Kindness of Strangers/2019年/115分/英語/デンマーク、カナダ、スウェーデン、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ/日本語字幕:石田泰子
配給:セテラ・インターナショナル
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