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サンデー早起キネマ『泣く子はいねぇが』

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毎週おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/15は、「自分の居場所を見つけようと奮闘する主人公」を描いたおススメの3本をご紹介しました。

3本目は、是枝裕和監督が惚れ込んだ才能、新進気鋭の佐藤快磨監督の劇場長編デビュー作
『泣く子はいねぇが』

監督の故郷・秋田県の伝統行事「男鹿のナマハゲ」にヒントを得て作られました。

親になることからも、大人になることからも逃げだした主人公が、過去の過ちと向き合いながら、手放してしまった家族と故郷を取り戻そうと奮闘する青春グラフィティです。

舞台は秋田県男鹿市。
主人公は、娘が産まれ喜びの絶頂を迎えていた“たすく”。
しかし妻の“ことね”は、大人になりきれず、父親になる覚悟がみえない夫に苛立ちを募らせていました。
そして迎えた大晦日の伝統行事「男鹿のナマハゲ」の日。
ナマハゲに扮装し「泣く子はいねぇが~」と各家庭を回るたすくたちの様子がテレビで中継されます。
会長がインタビューを受けている最中、画面に奇声を発した全裸の男が映り込みます…酒に飲まれたたすくです。

――その2年後、たすくは東京にいました。
あの事件で、離婚、地元にもいられず逃げるように上京してきたのです。
でも、ここにもたすくの居場所はありませんでした。
ある日、地元の友達からことねの近況を聞いたたすくは、再び故郷に戻ってきます。
しかし2年の時が過ぎても、みんなはそう簡単には許してくれません。
ことねの行方もわからず仕舞い…果たしてたすくは、ことねを見つけ出し、自ら手放してしまった「大人になること、父親になること」を取り戻すことができるのでしょうか?

煮え切らないたすくを演じたのは、仲野太賀さん。
監督が「最初から仲野さんをイメージして脚本を書いた」というだけあってはまり役です。
妻のことねは、吉岡里帆さん。新しい作品が出るたびに違う顔を見せてくれます。

監督は「ナマハゲは単に子供を泣かせるものではなく、親が子を守り、子を守ることで男の心を父親にするものだと思い至った」と言います。
たすくがナマハゲを通してどう成長していくのか?
是非確かめてみて下さい。
たすくの渾身の思いが溢れ出すラストシーンは、魂が震えます。

『泣く子はいねぇが』

11月20日(金) より新宿ピカデリー他全国ロードショー

公式サイト:https://nakukohainega.com/

仲野太賀 吉岡里帆
寛 一 郎 山中 崇 田村健太郎 古川琴音 松浦祐也  師岡広明 髙橋周平 板橋駿谷  猪股俊明
余 貴美子 柳葉敏郎

監督・脚本・編集:佐藤快磨 
主題歌:折坂悠太「春」(Less+ Project.) 
企画:是枝裕和
エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
配給:バンダイナムコアーツ/スターサンズ
©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

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