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サンデー早起キネマ『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』

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毎週おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/15は、「自分の居場所を見つけるために奮闘する主人公」を描いたおススメの3本をご紹介しました。

まずは、『ココラインとボタンの魔女』や『KUBO/クボ 日本の弦の秘密』など超絶技巧のアニメ表現で世界を魅了してきた“職人集団”スタジオライカの最新作
『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』

この作品、ストップモーション・アニメーションとしては、史上初めて、第77回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を受賞しました。
ストップモーション・アニメーションとは、“コマ撮り”ともいわれ、パペット・人形などを少しずつ動かし、1枚ずつ撮影したものを連続再生して、動いているように見せるものです。
その数は1秒間に24枚!気の遠くなるような時間がかかります。
その甲斐あって、美しく迫力ある映像はもちろん、ストーリーも素晴らしい作品に仕上がりました。

さあ、そのストーリー…舞台はビクトリア朝時代のロンドンです。
風変りな探検家のライオネル卿は、ミッシング・リンクの存在を証明して、探検家たちが憧れる“貴族クラブ”に入会することを目標に、あちこち奔走しています。
ミッシング・リンクとは、類人猿から人間へと進化する過程で、その中間を繋ぐ未確認生物のこと。
例えば、身長が2m以上もあるビックフットや雪男イエティのようなものです。
ある日、ライオネル卿のもとに「ビックフットの居場所を教えます」という手紙が届きます。
早速、手紙の差出人に会いに、アメリカ・ワシントンの森の奥地へと向かったライオネル卿は、ゴリラや猿が巨大化したような愛嬌のある(ブサカワ?!笑)謎の巨大生物を発見します。

なんと、人間の本や新聞を読んで言葉を覚えたというその生物は、「長い間独りぼっちで寂しい。仲間に合わせてほしい」とライオネル卿にお願いします。
そう、手紙を出したのはビックフット本人だったのです。
彼の願いを叶えればミッシング・リンクの全貌を証明できると目論んだライオネル卿は、自分の野心のために彼を“Mr.リンク”と名付け、ビックフットの仲間がいるヒマラヤまで連れていくことを約束します。
こうして、海を越え山を越え、英国紳士と秘密の相棒との世界一周の大冒険が始まります!
彼らの行く手には何が待ち受けているのでしょうか?

この作品は、とにかく映像がカラフルで迫力があって、とても美しいんです。
ストーリーも秀逸!既成概念をぶっ壊せ!今までの価値観が変わります。
進化論を巡って、既得権益を守ろうとする古い考えと、新しい自由な考えのぶつかり合い。
でも、新しいからいいわけではなく、自分で考えて選ぶことの大切さも教えてくれます。
さらに、自分の本当の居場所はどこなのか、本当に大切なもの・守るべきものはなんなのか、そして、一歩踏み出すこと、冒険の大切さ…95分のこの作品に、ぜ~んぶ詰まってるんです。
スカッとしますよ~。
そして、Mr.リンクの可愛さと純粋さに心が洗われます。
ドキドキはらはら、ウキウキわくわく、しくしくムカムカ、そしてスッキリ!すべての感情を体感できます。
大きなスクリーンで是非!

『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』

11/13(Fri)~新宿バルト9他 全国順次公開

公式サイト:https://gaga.ne.jp/missing-link/

ヒュー・ジャックマン(ライオネル卿)、ザック・ガリフィアナキス(Mr.リンク)、ゾーイ・サルダナ(アデリーナ)エマ・トンプソン(長老)、スティーヴン・フライ(ダンスビー卿)、ティモシー・オリファント(ウィラード)
監督・脚本・キャラクターデザイン:クリス・バトラー
編集:スティーヴン・パーキンズ
音楽:カーター・バーウェル
原題:Missing Link/2019/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/95 分/字幕翻訳:石田泰子/配給:ギャガ
© 2020 SHANGRILA FILMS LLC.

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