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サンデー早起キネマ『エマ、愛の罠』

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毎週おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
10/4は3本ご紹介しました。

1本目は、鮮やかな色彩と魅力的な音楽、意外なストーリーにぶっ飛んだヒロイン!
現代の南米チリを舞台に描くトンデモ映画
『エマ、愛の罠』

主人公は若く美しいダンサーのエマ。
ある悲しい事件によって打ちのめされ、振付師の夫ガストンとの結婚生活も破綻してしまいます。
愛も仕事もすべてを失い、絶望のどん底に突き落とされたエマは、ある思惑を秘めて中年の女性弁護士ラケルに近づき、親密な関係になっていきます。
さらにラケルの夫で消防士のアニバルを誘惑したエマは、彼女に未練がある別居中の夫ガストンまでも挑発し始めます。
3人の男女を手玉に取り、怪しい魅力で虜にしていくエマの真意は何なのか?
その不可解なほど奔放な行動の裏には、ある計画が隠されていたのです。
エマが仕掛けた罠の驚くべき行きつく果てとは…?

スペイン語のレゲエとプエルトリコの音楽のミックス、世界でも人気のレゲトンミュージックとレゲトンダンスが全編を彩るこの作品。
ダンスと肉体の美しさ、不思議な魅力にあふれています。
奔放過ぎる恋愛模様、火炎放射器で信号機や車を焼いちゃうぶっ飛んだヒロインに正直戸惑いもありましたが、観ていくうちにエマの罠にハマってしまいました。

ぶっ飛んだヒロインエマを演じたのは、この作品が初主演のマリアーナ・ディ・ジローラモ。
美しい顔かたちに、強い瞳。不可思議な行動も納得させられてしまう強さがあります。

女性に対する抑圧的な風習が残る南米社会に一石を投じたヒロイン・エマを作り上げたのは、ナタリー・ポートマン主演のハリウッド映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』で絶賛されたチリの名匠パブロ・ラライン監督。
過去を描いてきた監督が初めて描いた“現在の証言”。「踊ることにためらいのない世代も音楽も新鮮で発見に満ちたものになった」と述べています。
確かに音楽、ダンスが素敵なんですよね。目を奪われる多彩な色も。

家族と性と芸術の枠組みをガツンと壊すエマに、私たちもガツンとやられます。


『エマ、愛の罠』

10/2 (金) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、kino cinéma立川髙島屋S.C.館ほか 全国公開!

公式サイト:http://synca.jp/ema

監督:パブロ・ラライン 
出演:マリアーナ・ディ・ジローラモ ガエル・ガルシア・ベルナル パオラ・ジャンニーニ サンティアゴ・カブレラ クリスティアン・スアレス
2019年/チリ/スペイン語/107分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:EMA/R-15+
配給:シンカ
©Fabula, Santiago de Chile, 2019

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