• Facebook
  • Twitter
  • LINE

サンデー早起キネマ『パヴァロッティ 太陽のテノール』

  • LINEで送る

番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」。
ついに番組の映画コーナーのタイトルも「サンデー早起キネマ」になりました!

今週ご紹介したのは、イタリアの青空を思わせる伸びやかな声と人生を愛する天才の至福のドキュメンタリー

『パヴァロッティ 太陽のテノール』

“神に祝福された声”と評され、世界一有名なオペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティ。
“アルバム売上総数1億枚、観客動員数1千万人越え”という驚異の記録を残しました。
2007年に亡くなったのが嘘のように、今でもずっと愛され続けています。
彼の歌声はいろいろな所から聞こえてきますし、濃い髭にクリっとしたお目目、キュートな笑顔と、あの丸っとした体形のお茶目な姿…“パヴァロッティ”という名前を聞けば、そんな姿が思い浮かぶのではないでしょうか?
美しくも力強い魅力的な歌声と共に…

23人の証言と初公開映像も盛り込まれたこのドキュメンタリーは、彼の舞台のパフォーマンスやホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴと結成した“三大テノール”の伝説のステージ、彼のありのままの私生活や苦悩の日々など、パヴァロッティその人が余すところなく語られ、見どころがいっぱいです。

特に彼のステージは、実際にその会場で観ているような気分になり、気づかないうちに感動の涙が流れていました。
同じ時代に生きていながら、なぜ彼の舞台を観に行く機会がなかったのだろうと後悔しています。
でも、このドキュメンタリー作品に出会えて本当によかったと思いました。
生の歌声を聴くことはできませんでしたが、こうして歌を聞いただけで涙を流させるほどの彼の芸術は、今もずっと生き続けていると実感できたからです。
彼の歌を聴いていると、何か温かいものに満たされていくような感覚になります。
その何かはどこからかやって来るのではなく、自分の心の中から湧いて出てくるような感じ…
この歌声を再現したクリストファー・ジェンキンズの録音技術にも脱帽です。

Children Of Bosnia Charity Concert, Modena, Italy – 1995, Princess Diana And Luciano Pavarotti (Photo by Brian Rasic/Getty Images)

監督は、「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞・監督賞に輝いたロン・ハワード。
知れば知るほどパヴァロッティに魅了された監督は「彼の最も野心的な目標は、より多くの人がオペラを愛するようになることだった。彼は音楽と人間を心から愛し、音楽の美しさを世界中の多くの人々に届けたいと思っていたんだ」と語っています。

パヴァロッティは、歌声だけでなく、自分の人生すべてにおいて、神が偉大な才能を授けてくれたことを自覚していたといいます。
いつもご機嫌で、今を楽しみ、感謝し、お返しをする…彼の魅力は、私たちに“生き方の指針”をも示してくれています。
映画館で体感する臨場感たっぷりな映像と歌は、あなたをパヴァロッティの舞台へといざなってくれますよ。

『パヴァロッティ 太陽のテノール』

9月4日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開

公式サイト:gaga.ne.jp/Pavarottie

©2019 Polygram Entertainment, LLC – All Rights Reserved

監督:ロン・ハワード『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』
2019年/イギリス・アメリカ/ビスタ/5.1chデジタル/115分/
字幕翻訳:古田由紀子 字幕監修:堀内修
配給:ギャガ  

 

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >