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サンデー早起キネマ『もったいないキッチン』

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番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂くサンデー早起キネマ。

今週は、明るく楽しくいろんな気づきをもらえるドキュメンタリー映画
『もったいないキッチン』

©UNITED PEOPLE

今年はコロナウイルスの影響で、おうちごはんが圧倒的に増えたのではないでしょうか?
外食費は減っても、食材やテイクアウトの費用がかさみます。
少しでも安い食材を買ったり手作りしたり…それぞれ工夫していることでしょう。
でも、ちょっと冷蔵庫の中を見てみてください。
賞味期限切れのハムやお豆腐、しなびた野菜が入っていませんか?
私などは、「やっちまった~!もったいな~い!」と思うこともしばしばです。
そんな方に見て頂きたいのが、この作品。
監督は、オーストリアのダーヴィド・グロス。
ヨーロッパ5か国をキッチンカーで巡り、捨てられる運命の食材を美味しい料理に変身させた2015年の前作『0円キッチン』が大好評で、今回は舞台を日本に移しました。

©Macky Kawana

通訳のニキと共に、福島から鹿児島まで、4週間で1600キロのキッチンカーのふたり旅。
旅の途中出会うのは、もったいない精神に満ちた日本のシェフや生産者たち。
東日本大震災以降、出荷量が減って育ちすぎたためネギ坊主になってしまったネギを丸ごと使って料理する福島県のフレンチシェフや、“野山が食材の倉庫”だと言って、野草の天ぷらを振舞ってくれる京都の82歳のおばあちゃんなど、それぞれが自分たちのやり方で、食品ロスや地球のためにできることを実践しています。

©UNITED PEOPLE

2人はみんなの助けを借りて、賞味期限切れなどの捨てられる食材で作った料理をふるまう“もったいないキッチン”を各地でオープン。
地域の方々と交流しながら食品ロスの問題を美味しく楽しく考え、多くの恵みに気づいていきます。

実は日本では、まだ食べられる食品が毎年643万トンも捨てられています。
ひと家庭6万円分。国民全員が毎日1つずつおにぎりを捨てているのと同じ量です。
内訳は、企業が半分、家庭が半分…なんと!驚きですよね。

©UNITED PEOPLE

では私たちはどうすればいいのでしょうか?
5つのことを実行するだけです。

①買ったら使い切る
②上手に保存!冷蔵庫はスッキリ、冷凍庫はギッシリで。
③腹ペコで買い物に行かない。
④衝動買いは禁物!割引商品に飛びつかないで。
⑤信じるべきは自分の感覚!賞味期限に惑わされない。

“食のもったいない”をなくすべく、さあ、あなたも今日から始めてみませんか?
結局、食の問題は、環境問題や経済問題とすべてにつながっているんですよね。
命を頂く…おいしく食べることはよく生きることにつながります。
今だからこそ、さらに心に沁みます。

©Macky Kawana

『もったいないキッチン』

8月、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー

公式サイト:http://www.mottainai-kitchen.net/

監督・脚本:ダーヴィド・グロス 
出演: ダーヴィド・グロス、塚本 ニキ、井出 留美 他
プロデューサー:関根 健次
制作:ユナイテッドピープル
配給:ユナイテッドピープル
配給協力・宣伝:クレストインターナショナル
2020年/日本/日本語・英語・ドイツ語/16:9/95分

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