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サンデー早起キネマ『カセットテープ・ダイアリーズ』

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番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」

心がウキウキ♪楽しくなる青春音楽ドラマがイギリスから届きました。
パキスタン移民の少年が、ブルース・スプリングスティーンの音楽に導かれて成長していく姿を爽やかに描いた
『カセットテープ・ダイアリーズ』

舞台は1987年のイギリス・ルートンの小さな町。
主人公は、パキスタン移民の16歳のジャベド。夏のアルバイトを終え、秋からは高校生です。
彼は、移民がゆえに、閉鎖的な街で人種差別を受けたり、家族のために犠牲をしいるような保守的な父親との確執など、日々の生活の中で鬱屈した気持ちを抱えていました。
作家になることを夢見ている彼は、そんな欝々とした思いを詩にしたためているのですが、まだ“自分の魂の言葉”を見つけられずにいました。
でもある日、クラスメイトが貸してくれたカセットテープが彼のモヤモヤをすべて吹き飛ばしてくれたのです。
それは“ボス”と呼ばれるアメリカのミュージシャン、ブルース・スプリングスティーン!
彼の歌は、ジャベドの心の叫びであり、ジャベドを奮い立たせる力強さがありました。
彼の音楽を聴くたびジャベドは心が大きく強く前向きになり、いつのまにか素直な気持ちを“自分の魂の言葉”でちゃんと伝えられるようになっていたのです。
政治活動に熱心なガールフレンド、イライザとの仲も急接近。
“ボス”との出会いで、180度変わり始めた彼の世界はどうなっていくのでしょうか?

本当に久しぶりにブルース・スプリングスティーンを聞きましたが、いいですねぇ。
時に激しく、時におおらかに、引っ張ってくれます。
サントラ♪おススメですよ。
ブルース・スプリングスティーンの楽曲は12曲入っていて、エンディングに流れる「アイル・スタンド・バイ・ユー」は未発表曲!

映画を見ている間、ジャベドと一緒に一喜一憂、ドキドキワクワク、走り出したくなりました。
ザ・青春映画!
今、青春、真っ只中にいる方は、きっと丸ごと気持ちがわかるでしょう。
そして、青春を過ぎてしまった方は、自分の青春時代の思い出がよみがえると共に、“今も、あの頃の熱い思いが、少なからず自分の中に残っている”ことに気づきます。
ジャベドが、ブルース・スプリングスティーンが、自分のあの頃の可能性にもう一度出会わせてくれるのです。
何十年か経ったら、まさに今この瞬間も“あの頃”になってしまいます。
だから、あの頃のような熱い思いをもって、今できることをしていきたいと思いました。

『カセットテープ・ダイアリーズ』 

7 ⽉ 3 ⽇(⾦)より、TOHO シネマズ シャンテ 他全国ロードショー

公式サイト:http://cassette-diary.jp/

【監督】グリンダ・チャーダ(『ベッカムに恋して』)
【脚本】サルフラズ・マンズール、グリンダ・チャーダ、ポール・マエダ・バージェス
【原作】サルフラズ・マンズール「Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock Nʼ Roll」
【出演】ヴィヴェイク・カルラ、クルヴィンダー・ギール、ミーラ・ガナトラ、ネル・ウィリアムズ、アーロン・ファグラ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ロブ・ブライドン、ヘイリー・アトウェル、デヴィッド・ヘイマン
2019 年/イギリス/117 分/カラー/英語/シネマスコープ/5.1ch/G/原題︓Blinded by the Light/⽇本語字幕︓⾵間綾平/字幕監修︓五⼗嵐 正
配給︓ポニーキャニオン
©BIF Bruce Limited 2019

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