番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」
今の生活は嫌いじゃないけどなんか違う…そう思うこと、誰にでもありますよね。
クスッ!ドキッ!!キュンッ!!!
せめて心の中だけは笑って弾んでいたい…そんなあなたに、大人になり切れない男と女のロマンティックコメディをご紹介しましょう。
『15年後のラブソング』
主人公は、イギリスの地方都市の港町・サンドクリフで暮らしている35歳のアニー。
病気になったお父さんの仕事を引き継ぎ、郷土史博物館の館長をしています。
最初は腰掛のつもりでしたが、気が付けば15年の月日が流れていました。
地元の大学で客員教授をしている恋人のダンカンは、消えた天才ロックシンガー“タッカー・クロウ”の研究に夢中。
アニーのことはほったらかしで、ファンサイトを立ち上げ熱狂的に活動しています。
90年代に登場したタッカー・クロウはアルバム「ジュリエット」で注目を浴びますが、93年6月、ライブの最中突然姿を消し、そのまま行方がわかりません。
倦怠期なのかアニーとダンカンは最近ケンカばかり。
ある夜、いつものように言い争い怒ったアニーは、腹いせにダンカンが作ったサイトにタッカーの批判的な書き込みをしました。
すると「君の評価が正しい、ファンサイトの奴らはイカれている」というメールが届きます。
なんと差出人はタッカー・クロウ本人!
彼はアメリカの田舎町で、仕事もせず、5歳の息子ジャクソンの面倒を見ながら、ジャクソンの母親(元妻)の敷地内のガレージに居候していたのです。
それからアニーとタッカーの奇妙なメールのやり取りが始まります。
なぜか2人とも自分の思っていること、悩みを素直に綴れるのです。
そんな中、タッカー・クロウがロンドンにくることになり、2人は会う約束をするのですが…。
アニーを演じたのは、ローズ・バーン。
『ピーターラビット』の演技が好きでした。今回もキュートで、女性なら「それっ!わかるっ!」と共感せずにはいられない親近感。
タッカー・クロウ役は、この人しかいません、イーサン・ホーク。
ちょっといい加減だけど、魅力的で嫌いになれない感じがピッタリ!歌声も素敵です。
ダンカン役は、クリス・オダウド。
タッカー愛あふれる頑固なオタクをユーモアとキュートさで嫌味なく演じたのはさすがです。
そして、どうしてもお伝えしたいのがタッカーの息子ジャクソンを演じたアジー・ロバートソン。
「何この可愛さ!!」ハートをギュッと鷲掴み!
彼の登場シーンの写真を無駄に使っていますが…(;^_^A
でも外見だけでなく、子供とは思えない自然な演技は素晴らしく、イーサンとの相性は最高でした。
自分の人生に特に不満はないけれど、こうなりたいと望んでいたわけでもない。
でも今を変えるきっかけもないし、なんとなく過ごしている…そんなあなたに、是非見て頂きたい作品です。
クスっと笑えて共感できて、チャンスはまた来るのだと明るく満たされた気分になれます。
そう、大丈夫なのです!
あの日、一通のメールが違う明日を連れてきた…新しい人生に一歩を踏み出す悩める大人たちへのラブソングに耳を傾けてみませんか?
『15年後のラブソング』
6/12(Fri) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー!
公式サイト:https://15-lovesong.com/
2018年/アメリカ・イギリス/英語/97分/シネスコ/デジタル5.1ch/原題:Juliet,Naked/日本語字幕:松浦美奈
後援:ブリティッシュ・カウンシル
提供:ハピネット/ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
テキスト協力:渥美志保
デザイン:大井山恵
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