• Facebook
  • Twitter
  • LINE

日本栄養士会災害支援チーム、総括責任者の下浦佳之さん「台風被災地での“液体ミルク”」

  • LINEで送る

11月3日(日)の放送では日本栄養士会災害支援チーム、総括責任者 の下浦佳之さんに「被災地での支援物資」についてお話をお伺いします。

淵澤 この番組でも、これまで何度かご紹介してます「液体ミルク」。
   改めて下浦さんから、簡単にご説明ください。 

下浦 今年の3月に国内のメーカーから発売され、
   特に災害時のライフラインが途絶した場合に、
   粉ミルクのように溶かす必要がない、
   また水を温かくする必要がないという条件で、
   そのまま赤ちゃんに飲ませることができるので、
             災害時にとても有効なのが「液体ミルク」です。

淵澤 ホントそうですよね。
   9月の台風15号、そして10月の台風19号で被災された地域、
   これまでに、およそ何箇所の避難所に
   「液体ミルク」を届けられたんですか?

下浦 9月の台風15号では千葉県の避難所等々に
   必要な赤ちゃんに液体ミルクを届けることが出来ました。
   メーカーさんからの無償提供された液体ミルクは
   約10市町に約3200本と聞いております。
   台風19号については現在災害継続中ですので詳細は把握できませんが、
            日本栄養士会も宮城、福島、茨城、長野県等に
   特殊栄養食品ステーションを設置し、要配慮者の方々に
   必要なものが届けられるような体制を作り
   そこに液体ミルクを発送し、避難所、また在宅に避難されている方々の
   ニーズに対応させて頂きました。

淵澤 被災地に「液体ミルク」を届けられてお母さん達の反応、
   いかがでしたか?

下浦 今回は水没された家屋が多く、断水によって清潔な水、
   停電によりお湯で溶かすことが難しかったために
   「液体ミルク」が非常に役立ったと聞いております。
   ただ、適正な使用方法が理解されていないという、反省点もあります。
   あるお母さんから「残った液体ミルクを飲ませていいのか?」という
   問い合わせがあったことに関しまして、我々が作っております
   「災害時に乳幼児を守るための栄養ハンドブック」というものを
   急遽、液体ミルクと一緒に配布させて頂きました。
   今後、そのあたりの周知を徹底すべきと考えています。

淵澤 ママたちにとって、ありがたい。チカラになるお話だと思います。

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >