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「愛着形成期。お母さんと赤ちゃんが見つめあうとホルモンが出るって知ってましたか?」

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8月4日(日)の放送では 公益社団法人:日本産婦人科医会、会長の木下勝之さんをお迎えして「成育基本法」についてお伺いしました。

淵澤 けさは去年の12月に成立した
  「成育基本法」についてお伺いしていきます。
   この法案が成立した時の、自見さんの笑顔、今でも覚えています!!
   改めて「成育基本法」がどのようなものか、お聞かせください。

自見 子供たちを真ん中に置いた社会を作りたいという理念法なんですが
   具体的に妊娠期からの切れ目のない支援を通して
   子育てを孤立化させない。医療から出発点ではあるものの、
   そこに教育と福祉をしっかりとブリッジをかけて
   安心して子育てができる環境を整えていきたいということなんです。
   日本産婦人科医会、日本小児科医会の長年の悲願だったわけですよね。

木下 子供というのは妊娠の時から、ずっとつながって
   妊娠期を経て分娩をし、そして両親が子育てをする。
   連続性のもとにあるだけに、
   われわれ産婦人科医としては、妊娠の初期からお腹の中にいる赤ちゃん。
   実はその時に脳の発達など、ある程度分かるんです。
   そういうところからケアをしてあげるんだと,
   というような思いで、我々も参加させてもらいました。

淵澤 「成育基本法」によってどのようなことが出来るんですか?

自見 例えば「愛着形成期」という言葉も、
   あまり一般的には知られていませんよね。
   産まれた時に、赤ちゃんとお母さんが目を見つめあうと
   ホルモンが出てきます。これは赤ちゃんの脳の発達にとてもいい!
   このような、ある意味、医者の領域では当たり前に、
   科学的な治験に基づく知識として定着している概念があるんです。
   それをみなさんに、知って頂きたい。
   例えば、暴言をはくと脳の萎縮につながるとか。
   若年妊娠は、特にスマホが出来てから状況が一変しておりまして。
   正しい情報が分からないんですね。
   助産師さん達のNPOにかかってくる10代の相談のほとんどは
   性に対する正しい知識がないゆえの電話なんです。
   自分たちは電話で性教育をしているのではないか?というぐらい、
   知識が正しく普及されていないんです。

   そして妊娠期からの切れ目のないサポートの
   たいへん重要なところは、産後ケアなんです。
   産後ケア施設というのも、日本では走り出しているものの、
   これから整備をしていきたいと思っているので
   ここにもチカラを入れていきたいと思っています。

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