• Facebook
  • Twitter
  • LINE

日本栄養士会会長の中村丁次さん「日本の栄養学の原点、ドイツの医学者フォイトの講義」

  • LINEで送る

5月26日(日)の放送では日本栄養士会会長の中村丁次さんをお迎えして
「子供の頃のお話」をお伺いしました。

淵澤 公益社団法人 日本栄養士会会長の中村丁次さん。
   1948年、山口県のご出身。徳島大学医学部栄養学科をご卒業後、
   東京大学医学部の研究生となりまして1985年に医学博士号を取得。
   2011年より神奈川県立保健福祉大学の大学長に就任されました。
   また日本人の長寿を支える「健康な食事」のあり方に関する
   検討会の座長として、講演や出版活動にも取り組んでいらっしゃいます。

自見 この番組では、
   毎回ゲストの方に「子供の頃」のお話をお伺いしています。
   中村会長は子供の頃、どのようなお子さんでしたか?

中村 ガキ大将でしたね(笑)
   みんなを束ねて、外で遊んでいました。
   中学から水泳を始めて、国体の候補ぐらいまでになりました。

自見 子供の頃になりたかった職業は?

中村 (育ったのが山口県の瀬戸内海側)瀬戸内海ですから、
   お魚が美味しかったので漁師さんになりたかったです。
   おじいさんに連れられて漁に行って、よく釣れたんですよね。
   それで将来は漁師になろうと心に決めておりました。

自見 それがいつ頃、医学の方に変わられたのでしょうか?

中村 親戚にお医者さんがけっこういて。
   なんとなく医学には興味を持っていたんですが、
   「予防医学」というのをやってみたいな、と思っていたんです。
   お医者さんとして患者を治療するというのは崇高な職業だと思いますが、
   ひょっとしたら病人をつくらない医者というのは、
   もっといいのではないかと、中学生の頃、思ったんです。

自見 進んだ考え方ですよね。

中村 近所の集まり事などの時に「将来、何になりたいの?」と聞かれたら
   「予防医学をやりたい」と、言っていたみたいです。

自見 そして「予防医学」は栄養だろうということで、徳島大学の医学部へ。
   栄養学の研究は徳島大学だ!ということだけは知っていたんですけど、
   先ほど、お伺いしたら、医学部に栄養学科があるのは
   徳島大学が唯一無二だそうですね。

自見 そもそも栄養学が日本に入ってきたのは明治維新の時だそうですね。

中村 ドイツの医学者にフォイトという方がいて、
   ヨーロッパの栄養学を牽引された方なんですが、
   東大の教授に招かれたんですね。フォイトの講義では
   「これからの食事は美味しいから食べるのではなくて、
   食べ物にどのような成分があるからという考えのもとに
   食事をすべきだ」という栄養学の原点を教えていたんです。

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >