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参議院議員の青山繁晴さん「相手を理解する大切さ」

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5月19日(日)の放送では参議院議員の青山繁晴さんをお迎えして
「子供への虐待」についてお伺いしました。

淵澤 けさは社会問題となっています「子供への虐待」について考えてみたいと
   思います。

青山 20年ぐらい前、記者を辞めるか辞めないかの頃、
   よく世の中に発信していたのは、
   やがて「子殺し」とか「親殺し」になりますよ、と言っていたの。

   「愛なく育つ」子供が多いので、
   そうすると人を愛することをわからないまま
   性交渉とか結婚とかあるわけじゃないですか。
   そこに子供が出来る。
   子育てというのはまったく社会的なことなので、
   自分が経験していないとできないんですよ。
   スマホをいじったら画面が出てくるのとはわけが違う。
   子供が言うことをきかない。僕自身がそうでしたから。
   でもそれを理解できていないと、当然、何だコイツとなりますよ。

   友達関係でもすごく話して分かり合うというよりも
   喧嘩もしないのに、どっちが強いのかチカラ関係で決まっている。

   今も東大と近畿大学で教えていて、毎春18歳が来るでしょう。
   世の中の最先端がよくわかる。喧嘩もできないけれども
   仲だけが悪くなるというのがよく出てきている。
   親とも兄弟とも起きるわけです。

自見 確かに、最近は家庭の中でも喧嘩をしない子、多いですよね。

青山 うちのお袋がよく言っていた「そこに座りなさい」という親は
   ほとんど途絶えてしまったから。
   社会的訓練というのは伝えていくものなので。
   急に自分がクリエイティブに子育てとはこうですね、
   なんてわかるわけがない。
   それは動物の子育てと違って、社会化していかなければいけない。
   だから、あまりにもひどい事件が起きて、
   コイツは何なんだ!とつい思いがちだけれども
   やっぱり僕たち全体の問題。そしてあえて言うと日本特有の問題は
   社会や国が目的をもってはいけない。
   そうすると軍国主義の繰り返しになってしまう。
   目的はないんだと。そうすると勉強している理由も、
   社会人になって働いている理由も、
   子育てしている理由も、よくわからないわけ。

   目的をもっちゃいけないと言われて育って
   どうして苦労して子供を育てるということになりますか。

   戦争に勝った国も負けた国も世界中にある。
   実際に歩いてきてつくづく思うんだけれども
   国連加盟国だけで193ヵ国あって。
   国や社会が目的を持っちゃいけないという国は
   残念ながら、僕たちのこの祖国の日本だけなんです。

   花ちゃん(自見さん)と僕たちは国会審議で苦しんでいるんだけれども。
   違いをいつも強調するのではなく、
   国会審議も一致できる点を捜していく。
   憲法でもなんでもそうでしょう。
   でも一致点をほとんど探さずに、違いだけ際立たせる。

   そのなかで子育てだけ親と子の気持ちの一致できる点
   友達同士の一致できる点を探せといっても無理ですよ。

自見 確かに国会審議でも違いを際立たせて討論していることはあっても、
   一致点を見出すという作業は、より深いエネルギーや
   調整力、共感力も必要。勉強もしないといけない。

青山 何よりも相手を理解するってことが必要でしょう。

自見 そうですね。

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