• Facebook
  • Twitter
  • LINE

参議院議員の青山繁晴さんが子供の頃に読んでいた本

  • LINEで送る

5月12日(日)の放送では参議院議員の青山繁晴さんをお迎えして
「子供の頃に読んでいた本 」についてお伺いしました。

淵澤 青山さんは3月28日、飛鳥新社より
   最新刊『ぼくらの哲学2 不安ノ解体』を発売されました。
   これまでも数多くの本を出版され、ベストセラーになっていますが
   けさは「青山さんが子供の頃、読まれていた本」について
   お伺いします。

自見 高校時代、家に遊びに来た同級生が
   青山さんの部屋の本棚を見て、驚かれたそうですね。

青山 友達のひとりが「なんや、これは?」と。

自見・淵澤 (笑)

青山 中学の時、教室で「アンドレ・ジッド」なんか読んでいたんです。
   その頃から作文で賞をもらっていたから、
   僕の本棚に難しい本が並んでいると思って来てみたら
   それが一冊もなくて、壁三方「世界の童話」だったんです。

自見 童話?

青山 中学を卒業するまでに、色々な本を読みつくした感があったんです。
   でも、今考えてみるとトーマス・マンの
   「魔の山」を苦労して読んだけど
   何言ってるのか、よくわからないままで。
   とにかく読んじゃって。小さい頃、あれほど好きだった童話に
   もう1回、戻ろうと思って全部入れ替えたんです。
   それをたまたま高校の同級生が見て
   「お前、童話しか読んでねえのか」って。

自見・淵澤 (笑)

青山 自分の原点は童話。
   童話には2種類あると思っていて、
   小川未明さんの有名なファンタジーの「赤い蝋燭と人魚」みたいな
   幻想的な童話と、新美南吉さんや鈴木三重吉さんのような
   ヒューマンな童話の2種類あるなと思っていました。
   僕はヒューマンな方だなと。
   こういうのを仕事にしないといけないと思ったの。
   物書きになるのは当然で。これだけ本が好きで。作文も書いてたから。

自見 小さい時に童話を読んで
   2つタイプがあるという観察眼もすごいですね。

青山 それは能力という問題以前に
   学ぶこととスポーツだけは、とにかく小さい頃からやらないと。
   小さい頃、カラダで覚えたことは、
   それが生涯、貫くんですよね。

自見 小さい時に好きだった本はどんな物があったんですか?

青山 一番好きだったのは「ごんぎつね」であり「ニルスのふしぎな旅」であり
   「イワンのばか」というロシアの童話も好きだったけど、
   ほんとにほんとに好きだったのは、ちょっと物心付きだしてから読んだ
   宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」というやつよりも、
   何言っているかわからない「注文の多い料理店」とか。
   ちょっとわかりやすけど「セロ弾きのゴーシュ」とか。
   これは魂、カラダの一部。   
   自宅の文章を書く机に置いているのが、宮沢賢治さんの売れなかった
   「春と修羅」の初版本。それをまつってますよ。机の上に。

   家庭教育によって育てていただいたけれども、
   特にお袋に背骨を作ってもらったけれども、
   僕の考えること、僕の世界観というのは「書物」(から作られた)ですよね。

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >