4月7日(日)の放送では日本薬剤師会の山本信夫会長をお迎えして「うっかり・ドーピング」についてお伺いしました。
自見 今年は、ラグビーのワールドカップが日本で開催。そして来年は東京
で、オリンピック・パラリンピックが開催されます。
選手達が気を付けなければならないのが、
意図せず禁止薬物を飲んでしまう「うっかり・ドーピング」。
ユニークな名称ですね。
山本 選手の方々はオリンピックレベルになると、
選手村に入っていらっしゃるので、あまり影響はないと思うんです。
しかしそうは言っても、たまには街に観光に出ていき
ついついドラッグストアで薬を買ってしまう。
たまたま禁止薬物が入っているケースがあるので
それを通して「うっかり・ドーピング」という名前にしています。
薬に「禁止薬物」を表示したほうがいいなどの議論もあるんですが、
まずは薬を購入する時は、黙って買わずに薬剤師に聞いてほしいです。
自見 「スポーツ・ファーマシスト」という資格もあるんですか?
山本 国家資格ではないんですが、
JADA=日本アンチ・ドーピング機構と、日本薬剤師会が
数年前にお話し合いをして「うっかり ドーピング」を防ぐために
「スポーツ・ファーマシスト」をつくりました。
毎年毎年、禁止薬物は変わりますので勉強して、
毎月更新していくというものです。
自見 かなりの勉強量ですよね。
山本 禁止薬物というのは面白くて、去年よかったのに今年はダメとか。
去年ダメだったものがよくなったりします。
自見 そしていよいよ来年に迫りました東京オリンピック・パラリンピック。
日本薬剤師会では、どのような協力体制をとっていかれるんですか?
山本 選手村に常駐する薬剤師のボランティアの募集をしています。
おととしの暮れに行った調査では、
千人近くボランティアに行ってもいい!と。
現在、それに近い数の薬剤師が登録していると、聞いています。
自見 東京オリンピック・パラリンピックで、医療職が活躍する場面があると
いうのは、わくわくしますね。