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日本小児科学会の高橋孝雄会長「40歳を過ぎて母から貰った手紙で気づかされたこと」

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2月17日(日)の放送では日本小児科学会の、高橋孝雄会長をお迎えして、
 「気づくことの大切さ」についてお伺いします。

淵澤 高橋さんはもって生まれた才能は必ず開花するという信念のもと、
   ある程度の年齢から始めたものがあるそうですね。

高橋 マラソンです。はじめるなりフルマラソンに出ました。
   これまで3時間半を切らなかったことは、ほとんどありません。

自見 すごい!

淵澤 以前、子供の頃、運動があまり好きではなかったという
   お話でしたよね。
    
自見 球技が苦手だとおっしゃっていましたよね。

高橋 球技や団体競技が苦手だということだけで、
   自分は運動が苦手だと決めつけていたのかもしれません。
   人から無理やり進められて、50を過ぎてはじめたマラソンが
   実は自分に向いていたし、自分に色々なことを教えてくれる
   ことを初めて学びました。20代、30代で初めていたらどんなに
   楽しかったか?という考えもありますが
   僕は50までとっておいてよかったと思います。
   忘れていた財布から2万円出てきた!みたいな感じです。
   昔、気づいていたら、とっくに使い果たしていたと思います。

自見 新たな発見の連続ということですね。
   そしてけさのテーマは「気づきの大切さ」。
   高橋先生は40歳を過ぎて、お母さまのお手紙で大事なことを
   気づかされたそうですね。

   ちょっとそのお手紙、読ませていただきますね。
   
   貴方は頭のいい子で物事を先に先に読む人です、
   その結果として貴方に口答えできない人がいるはずで、
   貴方を恨んだり反発する人はそういう人達です。
   貴方がそんなことで人から
   恨まれるとしたら、それは、私は悲しくてしょうが無い。
   どうか自分の考えは変えなくてもいいから、
   物腰の柔らかいそういう人柄だという人になって欲しい。

高橋 この手紙の最後に「私はいつ死ぬか、わからないよ。
   だから読んだら捨てなさい」と書かれてありました。
   でもその手紙を何年もとってあります。

   たぶん、僕が気づくことを待っていたんだと思います。
   うちの母は僕の仕事の様子など何も知らなかったはずです。
   でも、言い当ててますね。

自見 母は偉大ですね。

高橋 それを教授になる少し前のタイミングで
   気づかせてくれたというのが、やっぱり母親なんでしょうね。
   それまでは一言も言わず。
   でも40過ぎてまだこいつは気づいていないと。
   マラソンならともかく、こんな大事なことを40を過ぎても
   気づいていない。
   母はそ~と指を伸ばして僕の遺伝子のスイッチを
   入れたんじゃないですかね。

自見 スイッチ、入りました?

高橋 すぐには入りませんでした(笑)
   だから未だに手紙をとってあるんです。

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