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日本小児科学会の高橋孝雄会長「子供を幸せにする3つのチカラ。自己肯定感。意思決定力。そして共感力」

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2月3日(日)の放送では日本小児科学会の、高橋孝雄会長をお迎えして、
「子供を幸せにする3つのチカラ」についてお伺いします。

淵澤 けさは「子供を幸せにする3つのチカラ」についてお伺いします。
   この「3つのチカラ」のお話は、高橋さんの著書、マガジンハウスから
   去年の9月に発売された
   『小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て』に書かれています。

自見 まず1つ目が「自己肯定感」。

高橋 一番簡単な言い方ですと、お子さんが「生まれてきてよかった」
   「お母さんの子供でよかった」と思っていることが
   自己肯定感のある状態。自己肯定感がない状態があるのか?
   というと、心配はいりません。
   人間は十分な自己肯定感で「生まれてきてよかった」と
   産声をあげるわけです。それは人間、あるいは生物の遺伝子の中に
   「生まれてきてよかった」と感じるチカラを持っているからです。

自見 赤ちゃんはニコニコしていますものね。
   
高橋 笑わない子供はいません。
   生後4ヵ月で声を出して笑うというのは、
   子供の発達の中で最も重要なポイントです。
   「笑う」「幸せである」というのは、
   もともと人に組み込まれたデフォルトなんです。
   だから、これを削らないようにすればいいだけじゃないかと思います。

淵澤 そして2つ目が「意思決定力」。これは?

高橋 自分のことは自分で決めるというチカラ。自分のことを自分で決めてい
   いんだ!という安心感と、言ったほうが正確かな。
   子供にせよ、大人にせよ、自分で決めた大半のことは失敗します。
   目標通りにはいきません。後悔を成功に導く方法は、はなから自分で
   決めたことであるということ。
   自分で決めたことの失敗で学んだことは、ある意味、成功なんです。

自見 受け止めるチカラにつながりそうですね。
   「子供を幸せにする、3つのチカラ」。最後は「共感力」

高橋 1つ目の「自己肯定感」の「生まれてきてよかった」と思う気持ちは
   誰でも持っています。その幸せをもっと具体的に、
   大きく大きく膨らませるチカラが「共感力」なんです。
   振り返ってみても自分の人生で幸せなことはそうはありません。
   ところが人の幸せを自分の幸せのように「よかったね」と思えたら
   幸せになります。
   子供に起こった幸せな出来事は、親は幸せと思えます。
   親の幸せのほとんどは、子供の幸せではないでしょうか?
   自分の幸せは1万円ぐらいですが、10万円ぐらいに増えます(笑)

自見 淵澤 (笑)

高橋 子供以外でも世の中で出会う、色々な人の幸せもそうです。
   スポーツ観戦なんかもそう「金メダル、やったあ」
   場合によっては残念だけど「よく頑張った」
   という「共感力」が自分の幸せをどんどん、増幅させていきます。
   1億円ぐらいになります(笑)

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