2月26日(日)の放送では、経済的困難を抱えた子供達に、学習支援や居場所の支援を行う認定NPO法人Learning for All 代表、李炯植さんにNPO法人の代表になった経緯について伺いました。
自見 李さんは大学3年生の時、学習支援のボランティアに参加されたそうですね。
李 Learning for Allの前身の団体がありまして。
葛飾区の生活困窮世帯向けての学習支援で、
そこにボランティアとして参加しました。
自見 家庭教師ってことですか?
李 公民館に大学生が来て、子供達に勉強を教える
寺子屋みたいな感じですね。
自見 無料の学習塾みたいなことですか?
李 そうですね。
自見 当時、担当した子供達のこと、覚えていますか?
李 覚えています。家庭環境、結構厳しいお子さんが多かったですね。
学力状況も中学3年生で、分数が出来ないとか。
be動詞やアルファベットもあやしい。
行きたい高校はあるけど、その学力では厳しくて。
結局、定時制高校に進学した子が多かったですね。
私の生まれ育った環境(尼崎市)での経験もあって
教育格差をなんとかしたと思っていました。
大学4年生の1年間は、そこで教室長として
勝手に、学習支援教室をパワーアップさせました。
自見 どのようにパワーアップされたのですか?
李 当時、教える側に地方出身の大学生が多くて
都立高校の受験の方法があまりわからなかったんです。
そこで葛飾区の金町駅前で個別指導塾をやっていた元塾長さんと
個別に知り合いになって、相談しました。
そしてボランティアの大学生達と話し合って
学習時間を多くしたり、指導する教科を増やしたりして、対応していきました。
自見 そしてその後、認定NPO法人Learning for Allの立ち上げの
オファーが来たそうですね。
李 東京大学の大学院に通いながら、学習支援の活動をしていたんですが、
その活動がうまくいっていたので、
元いた団体から独立してNPO法人化させようというのが決まり、
僕が代表になりました。
2013年の夏にそのプロジェクトが決まって、
2015年には独立するという忙しいスケジュールでした。
淵澤 改めまして認定NPO法人Learning for Allの
活動内容、教えてください。
李 6歳から18歳までのお子さんに包括的なサポートをしています。
子供達のニーズに合わせて居場所づくりをしたり、
学習支援を行ったり、食事を提供したり。
それから保護者さんのサポートもします。
場合によっては家庭への訪問型の支援も行っています。