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尾木ママが解説「教員不足」の実態。50人不足が夏休みをあけると130人不足に

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1月29日(日)の放送では教育評論家の尾木直樹さんに、教員不足について伺いました。

淵澤 きょうは「教員不足」についてです。
   尾木ママは22年間、高校そして中学で教師をされていました。

尾木 去年の9月の段階で東京都の小学校の教員130人不足しています。
   4月の段階では50人だったんですが、
   夏休みがあけたら、続々とみんな現場を離れてしまいました。
   東京都ではハローワークに募集を出しています。
   
   僕の個人的な意見ですが
   教育実習に行って、教員にならないと、決めちゃうんですよ。
   社会的にはブラック職場などと言われています。
   過重な労働状況が酷く、過労死ラインの80時間を超えている教員が
   小学校で3割、中学校で6割と言われています。

   精神が病んでしまって1ヵ月以上、学校を休んでいる
   先生方は約1万人います。これは深刻を超えています。

自見 私も、恥ずかしながら去年聞いて驚いたんですが
   事務職員の方が学校にひとりだけ。
   私の感覚では担任の先生ひとり、副担任の先生ひとり、
   それ以外に15人ぐらい事務職員の方がいて
   ちょうどいいぐらい。

   現在の人数では限界です。これは予算を取らないといけません。
   ここは頑張りたいと思います。

淵澤 尾木ママは教員の給与、特に残業代について
   もっと議論すべきだとお考えだそうですね。
    
尾木 学校の先生は残業のカウント、しにくいんですよ。
   1971年、1週間で2時間の残業、ひと月に8時間の残業を
   調整手当という名前で支給するようになったんです。

   今は時間外労働が、およそ10倍に膨れ上がっているんです。
   政府も残業代について検討を始めようとしています。
   早く議論してほしいです。

自見 最後に尾木ママが思う、理想の教員、教えてください。

尾木 これは二つあります。まずは子供たちと一緒に成長できる先生。
   二つ目は、子供の心に向き合える感性を持った先生。
   テクニック的なことは長年やっていけば上手になっていきます。

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