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尾木ママが解説「発達障害の学級指導」。教師として一番気を付けていたことは…

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1月22日(日)の放送では教育評論家の尾木直樹さんに、発達障害子児童・学生増加のニュースについて伺いました。

淵澤 去年の12月13日、文部科学省は、発達障害の可能性があり
   特別な支援が必要な小中学生は、通常の学級に8・8%、
   11人に1人程度在籍していると推計されることが分かったとの
   調査結果を発表しました。
   前回10年前の調査から2・3ポイント増加しています。

自見 この結果、学習面や行動面で著しく困難を示すとされた
   児童生徒の割合が8・8%だったということなんです。
   私からすると、一クラスに2~3人という印象なんですが。
    
淵澤 尾木ママは、この調査結果が報道された日
   ご自身のブログに「増える発達障害は受け止めて!」とコメントされています
   この調査結果を受けて、どのような感想をお持ちですか?

尾木 発達障害の認知がだんだん広がってきています。
   発達障害に対する認知をして下さることはありがたいんですけど
   親御さんも「うちの子、発達障害だったんだ、じゃあしょうがないわ」
   っていうので、変に割り切って諦めてしまう傾向があります。
   それから将来の夢や希望を絶ってしまう親がいたりします。
   そうではなく、こういう脳の特性があるんだと、しっかり受け止めて、
   付き合っていくという感じで親も学校もお友達も
   みんな、そういう付き合い方をしてほしいと思います。

淵澤 尾木ママに、お伺いします。
   尾木ママは22年間、高校そして中学校で教師をされていました。
   「発達障害の可能性のある生徒」について、
   どのように接してこられたのですか?

尾木 中学の義務教育の頃、大勢いました。とても個性的。
   僕が一番気を付けたのは、その子たちは集団的な行動や学習の場面で
   目立つんです。
   その時にイジメを受けないように、仲間外れにされないように、
   学級の他の子供たちに指導したり。
   また「尾木先生は絶対的な味方だから、安心してね」と話していました。
   だから尾木先生は味方、居場所でいてくれるんだという
   心の安定感を持ってもらおうと思っていました。
   
自見 居場所って大事ですよね。

尾木 僕は22年間、教員をしていましたが、
   ひとりも不登校の生徒はいませんでした。
   だいたい、2日3日休んだ段階で分かります。
   そうしたら打つ手はあるんです。
   敏感に子供の心が分かる、担任になりたいと思っていました。

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