• Facebook
  • Twitter
  • LINE

日本臨床工学技士会の本間崇理事長。新型コロナ治療に貢献「エクモ」とは?

  • LINEで送る

4月17日(日)の放送では日本臨床工学技士会の本間崇理事長に新型コロナの治療で注目を集めた「エクモ」について伺いました。

淵沢   新型コロナウイルスによる重症患者の治療で
    人工心肺装置「エクモ」が注目されました。
    「エクモ」では「臨床工学技士」の方は、
    どのようなお仕事をされるんですか?

本間  みなさんご承知の通り、新型コロナは呼吸器疾患を伴う病気です。
    中度、または重度化した場合には、呼吸器により呼吸補助を行います。
    さらに重症化した場合は、エクモによる治療ということになるわけです。
    エクモは使い始めると24時間態勢で管理しなければなりません。
    1日に最低でも医師3人、看護師4人、臨床工学技士2人ぐらいが必要です。

自見  エクモは肺をひと休み、
    肺を動かさなくするんですよね。そして血液を酸素化だけするんです。

本間  臨床工学技士は患者さんの呼吸や循環を総合的に判断し
    適切な医師への報告、医師の治療方針等を理解した中で、
    エクモ装置を適切に操作できる能力が必要です。
    臨床経験5年以上というのが一つの目安です。
    
自見  私は小児科専門医なんですが、NICU(赤ちゃんのICU)ですとか、
    赤ちゃんが退院する前にいくGCUといったところでも、
    臨床工学技士のみなさんに、たいへんお世話になりました。
    コロナ禍で「臨床工学技士」の人数は、足りているのでしょうか?
   
本間  2017年度の厚生労働省調査によると、
    病院での実働数は2万1千人余りで、
    ここ10年で1千人増えています。
    しかしコロナ禍での人材は足りていません。
    人材対策のひとつとして、育児休暇中の臨床工学技士の一時的復帰や、
    育休終了の繰り上げなどを厚生労働省にお願いしました。

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >