11月28日(日)の放送では小児科医で感染症がご専門、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長に「新型コロナ。これまでに分かったこと、未だに分かっていないこと」について伺いました。
淵沢 日本では2020年1月15日に最初の新型コロナの陽性者が確認されました。
あの頃と比べて分かっていること、未だに分かっていないこと教えてください。
岡部 新型コロナがどういう病気なのか?メカニズムはどうだとか、
予防法としてワクチンが出来たり、新しい治療薬も出来てきた。
また、どの年代が少ないとか、実に様々なことが分かってきています。
この病気、新型コロナはうまれて1歳半なんです。2歳にもなっていない。
なのでまだ全貌は見えてきていません。
2歳のお子さんが小学校に入学する時にどうなりますか?
と聞かれてもなかなか分からない。
この病気があと3年4年経つとどうなるといったところが、
まだみえてこない。
わからないところもいっぱいあるけれども、
みえてきているところもいっぱいある。
だから進歩ってものすごいなと思いながら、みています。
自見 新型コロナが日本で流行しておよそ1年10か月、振り返るとどうですか?
岡部 コロナ、コロナに追われていますが、コロナだけが病気じゃないんです。
コロナは確かに今の問題としてやらなくてはいけませんが、
例えば大人の慢性の病気、成人病、生活習慣病と言われるような。
子供たちでいえば普段お腹が痛くなったり、
熱が出たりする病気もいっぱいあるわけで。
またワクチンを接種すれば助かる病気、例えば「はしか」とか。
人が動くと、そういう病気も流行ってきます。
慌てて防いでも仕方がありませんね。
だから他の病気にも目を配りながら、コロナをやっている、
というのが現状です。
淵沢 これから私たちはコロナとどう向き合っていけばいいですか?
岡部 コロナは生き残る可能性があります。
注意するところは注意しながら、
コロナと付き合っていかなくてはならない。
そうなっていくと思います。