3月14日(日)の放送では教育評論家の親野智可等さんに「褒め写プロジェクト」についてお伺いしました。
自見 コロナ禍で行っている「褒め写」というプロジェクト。
これは?
親野 一言でいうと、写真で褒める。
私の経験なんですけど、ある家庭に家庭訪問にいきましたら
玄関先に「お父さん、お母さん、娘さん」の
3人で写した写真がたくさん貼ってありました。
特に、お父さんと娘さんの写真。
お父さんが遠洋航海の船員さんで、一度、お家を出ると
半年帰ってこれない。
お母さんは写真をプリントアウトして貼ってあるんです。
娘さんは玄関を出入りするたびに「私には大切なお父さんがいる。
お父さんお母さんは私を愛してくれている。
私もお父さん、お母さん、大好き」
そういう気持ちを0.1秒、感じるわけですよ。
これによって親の愛情を実感します。
その娘さんはポジティブで本当にいいお子さんでした。
自見 これはコロナ禍でされたプロジェクトなんですか?
親野 私と心理学の先生、そして脳科学の先生
3人で「褒め写プロジェクト」を作っていて
日本全国で広めようというものです。
主に家庭、そして学校で行います。
脳科学の篠原先生の研究で
「褒め写」をやると、脳が活発に動いたことがわかりました。
自己肯定感が高まるというエビデンスが出来ました。
自見 この番組のタイトルは「すくすく育て、子どもの未来健康プロジェク
ト」です最後に、ラジオの前の子育て中のママやパパへ。
メッセージお願いします!
親野 パパやママも、子供を思う愛情はいっぱいあるとは思いますが
それが空回りしているんですよね。
「~してはダメ」という否定語で叱ると愛情が通じません。
出来ることは工夫した方がいいですけど、
それでも無理なら諦めてください。
二人 (笑)
親野 子供が大人になると、苦手なことは直ります。
とにかく愛情が伝わるようにするには
否定語ではなく、肯定的な言葉を増やすことが大事なんです。
片づけしない。勉強しない。歯を磨かない。
これを自立していない子とは言わない。
自分がやりたいことをどんどんやる。
こういう子は自立していますから。
将来、大人になってから、出来るようになります。
だから長い目で見るということが大事なんです。