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「ドラゴン桜」の指南役、教育評論家の親野智可等さん。しつけの極意。子供に対してモノを言う時は、しゃがんで同じ目線にすること。

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2月28日(日)の放送では教育評論家の親野智可等さんに「しつけに大切なコト」をお伺いしました。

自見  今日は親野智可等さんに「しつけに大切なコト」をお伺いします。
    叱りながら「ありがとう」という素敵な言葉を教えることはできな
                 い。これは?

親野  私、ある時、見たんです。
                お母さんが子供に向かって「ありがとうは?
    なんでありがとうって言えないの」と叱っているんです。
    そして子供はふてくされながら「ありがとう」を言う。
    すると母親は「もっと心をこめて言いなさい」と叱る。
    私は、うわーと思いました。
    ありがとうは素敵な言葉ですよね。こんな素敵な言葉を叱りながら
    教えるということは意味がありません。

自見  言葉だけのありがとうになっちゃうってことですよね。

親野  ごめんねもそうです。
    素敵な言葉は叱りながら教えるものではありません。
    親御さんは日ごろから見本を見せることが大事です。
    気持ちのよい「ありがとう」「ごめんね」「どうぞ」「おはよう」。
    これはモデリング効果といいます。
                 良いモデルを見ていると子供は自然と真似をします。

自見  親は子の鏡ですね。

親野  親がガミガミ言ったり、
                叩いたりするとモデリング効果が働いちゃうんですよね。

自見  連鎖しちゃうんですね。

自見  ほめたり価値をつけたりすることも重要だそうですね。

親野  子供が「ありがとう」と言えた時には、「言えたね」とか。
    「いい言葉使えたね」とか。「ありがとうって言ってくれると、
                 こっちもうれしくなるなあ」とか。
    「ありがとう」という言葉はいい言葉なんだなあという価値を教えて
    あげることができるんですね。これを「価値づけ」って言います。

自見  ゆっくり、穏やかに言って聞かせる、これも大切なんですよね。

親野  これがなかなかね。お父さんもお母さんもキレちゃってますからね。
    立ったまま叱ると、子供はその時点で聞いていません。
    とにかくしゃがんでほしい。

自見  目線を合わせる。

親野  そうです。
    小さい子供からすると、1.5倍から2倍の高さから
    親が否定語でギャンギャン言うと、
    自分を守るために心理的なバリアをはってしまうんですね。
    だから言葉の意味が入ってこない。怖いから。
                とにかく、しゃがんで目の高さを合わせてください。
    そうすると親御さんの方も気持ちが落ち着いてきます。
    同じ目の高さになると不思議なことに、マウンティング的な
    言葉って出にくくなるんです。

自見  小児科の医療現場でも同じですね。
    目線を合わせる。

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