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前厚生労働大臣政務官の自見はなこさん、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗船して学んだこと。

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12月20日(日)の放送では前厚生労働大臣政務官の自見はなこさんにクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」について振り返っていただきました。

淵澤  横浜港に寄港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での
    集団感染。自見さんは2月10日に乗船なさってるんですね。

自見  そうですね。私は当時、厚生労働大臣政務官を拝命しておりまして、
    2月の10日から3月の1日まで船の中の対策本部で活動しておりました。

淵澤  実際に船に乗ってみて、いかがでしたか?

自見  壮絶でした。3700人が乗っている船で
    1000人がクルー。
    2700人が乗客。
    高齢者が多い。また2000人が基礎疾患がある。
                そして検査をすると1/3ぐらいが感染していました。

    私は正直なところ、船内はある程度
    パンデミックに近い状況まで感染が広がっているだろうという
    直感的な感覚のもとで乗船しました。

淵澤  この番組でも何度もご紹介しています
                災害派遣医療チーム「DMAT」をはじめ
    携帯電話会社ソフトバンクが2000台のiPhoneを提供するなど
    まさにオールジャパンで対応に当たっていましたよね。

自見  そうなんです。
    感染症の専門家の先生方が実はチームになって終始、
    船内のラウンドをしてゾーニングをしたり。  
    あるいはクルーは働きながら、検疫業務にご協力をいただきました。
    また手指衛生やマスクの着用、食事の注意を徹底して頂いたのは
                キャプテンと感染症の専門家、
    そしてご協力いただいたクルーのみなさん。

    そうすると乗客のエピカーブ(感染の数の積み上がりのグラフ)が
                下がりました。
    乗客の方はお部屋にいますので4、5日後に下がります。
    遅れること4,5日後に乗員の方のエピカーブも下がります。
    すなわち「新しい生活様式が有効だった」という治験なんですね。
    実はこういうこともダイヤモンドプリンセス号から学んだことです。
    
    私はパンデミックの地域の保健所長みたいなことをしていました。
    誰に検査をどう受けてもらって。誰を入院されるか。
    自衛隊の方はここ。
    災害派遣医療チームDMATはここ。
    災害派遣精神医療チームDPATはここ。といった具合に。

    日本医師会災害医療チームJMATと呼ばれる開業医の先生方も
    100人以上、連日来ていただき全員の健康観察をしていただきました。
    まさに総動員でした。

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