• Facebook
  • Twitter
  • LINE

日本ダウン症学会理事長の玉井浩先生。新型コロナ対策の「あいうえお」

  • LINEで送る

12月6日(日)の放送では日本ダウン症学会理事長の玉井浩先生に「ダウン症」の方の、新型コロナ対策について伺いました。

自見   今年は、新型コロナウイルスがありました。
         日本ダウン症学会のホームページでは「みなさんに伝えたい“あいうえ
    お”」というので、注意を促していますね。

玉井  「あいうえお」に合わせて作りました。
    ●あんしんしよう
    ●いのちがだいじ、いえにいよう
    ●うんどうしよう
    ●えがおでつながろう
    ●おちつくもの、こと、場所を大切に

    という標語のようなものです。新型コロナウイルスの感染拡大で
    家にいなくてはいけない子供たち、特にダウン症の子供たちを
    勇気づけるようなポスターにしてお配りしました。

自見  ダウン症の方に限らず、私たちにも当てはまりますね。
    特に「あんしんしよう」。
    これは高齢者の方にも使えますね。すばらしいですね。

自見  ダウン症の方は「新型コロナの感染リスク」は高いのでしょうか?

玉井  ダウン症だから新型コロナウイルスに感染しやすいというわけではな
    いと思います。しかしダウン症の方は心臓の病気を持っていらっしゃ
    る方も多いですし、乳幼児では低緊張のため呼吸器感染症が
    重症化しやすいため、
    新型コロナに感染すると、重症化してしまうかもしれません。

自見  ダウン症の方が「コロナ禍で特別に注意すること」ございますか?

玉井  メンタルケアが必要とも言われています。家に閉じこもっていれば、
    不安や緊張が増すばかりで、ストレスのため、夜驚症やチック、
    常同行動を示すようになるのは、ダウン症でなくても同じです。
    テレビの視聴を制限して
    過剰な不安を与えないようすることも大事です。
    理由がわからず、不安というところだけが強調されていきます。
    ユーチューブやゲームの時間も長くなります。
    昼夜逆転や生活リズムの乱れを引き起こさないように
    注意をするべきでしょう。

自見  この番組のタイトルは
    「すくすく育て、子どもの未来健康プロジェクト」です。最後に、
    ラジオの前の子育て中のママやパパへ。メッセージお願いします!

玉井  楽な子育てなどありません。
    どんな子育ても希望があるからできるのだと思います。障害を持った  
                お子さんを育てるという子育ても、同じなんです。子ども達が生きて
                いきやすい社会は誰にとっても生きていきやすい社会なのですから。
    その子の未来を素晴らしいものにするためにも、
    心のバリアフリーを一人一人、持ちたいものです。

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >