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政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会のメンバーで、東北大学大学院医学系研究科、医学部微生物学分野教授の押谷仁さん。感染の恐怖より何が出来るか?知りたいという気持ちの方が強い。

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10月4日(日)の放送では政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会のメンバーで、東北大学大学院医学系研究科、医学部微生物学分野教授の押谷仁さんに「SARS」についてお伺いしました。

淵澤   押谷さんはWHOの西太平洋事務局の感染症地域アドバイザーとして、
              かなりの国と地域をまわられて「SARS」の蔓延を防がれたそうですね
              具体的には、どのようなことをされていたんですか?

押谷   中国の広東省で謎の肺炎が流行していて、
     多くの人が亡くなっている可能性があると聞いたのは
    2003年2月の11日でした。
     それから中国政府に情報の提供を呼び掛けたんですが、
               なかなか情報は得られずに中国の北京に行って。
               それからベトナムのハノイでも流行が起きていて。
               なのでベトナムに行って。さらにマニラに戻って対応しました。
               最初は何が原因か、わかりませんでした。

淵澤   それで中国やベトナムなどで爆発的に
     感染が広がったんですか?

押谷   特に「SARS」の場合は病院内での感染が広がって
     医療従事者の方がかなり亡くなりました。

淵澤   押谷さんのご友人のお医者さん、カルロ・ウルバニさんも
     亡くなったそうですね。

押谷   彼はイタリア人の医師で当時はベトナムのWHOで働いていました。
     僕のところにハノイの流行を伝えてきたのも彼でした。
     そして一緒にハノイで対応をしていました。
     それで彼自身も感染して亡くなりました。

淵澤   素人から見ると、非常に怖いと感じてしまうんですが・・・。

押谷   自分も感染する可能性もあるなとは考えていましたけど
     それよりも実際に何が起きていて、
     我々は何が出来るのか、ということを知りたいという気持ちの方が
     強かったと思います。

淵澤   この番組のタイトルは
             「すくすく育て、子どもの未来健康プロジェクト」です。
              ラジオの前の子育て中のママやパパへ。メッセージお願いします!

押谷   新型コロナウイルスを人類が経験して
    社会を、色々な形を変えていかなくてはならない。
    今までの価値観も少しずつ変えていかなくてはいけないと思います。
    必ずしも型にハマったような子供を育てていくことだけが
    本当に正しいのかということをみんなで考えていく必要が
    あるのかなあと思います。

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