4月19日(日)の放送では、日本眼科医会会長の白根雅子さんに眼の検診のお話をお伺いしました。
淵澤 白根さんが会長を務める「日本眼科医会」についてお聞かせください。
白根 日本眼科医会は、日本眼科学会という眼科学の研究をしたり、
教育をしたりする役割を担っている組織と
両輪のように日本の眼科医療を推進する活動をしています。
例えば若い方であればコンタクトレンズを使われていますね。
コンタクトレンズを適正に使わなかったり、
眼科医の診察を受けないで適当な度数で購入したり、
友達のレンズを借りて使ったりして、
目に障害を起こしていらっしゃる方がたくさんおられます。
そういう風にならないように「気をつけましょう」という
啓発活動をしています。
また40歳以降になると、20人に1人いると言われている「緑内障」。
これは日本での失明原因のトップなんですけど。
「緑内障」が進まないように「早期発見、早期治療をしましょう」と
啓発活動をしております。
淵澤 「日本眼科医会」が誕生したのが1930年。
今年で90周年。長い歴史がありますね。
白根 日本の「医会」の組織としては初めて、
創立されたと聞いております。先見の明がある先輩の先生方が
「医会組織」というのは学会の学術的なことと
地域の患者さんたちの色々なケアを両輪で行わないと
本当の医療ではないということで組織されたと思っております。
淵澤 病気の早期発見のために健康診断の必要性も、
訴えていらっしゃるそうですね。
白根 特に「緑内障」や「黄斑変性症」という病気は
放っておくと見えにくくなります。
「緑内障」の初期は自覚症状がないんですね。
かなり進んでしまい気づいた頃にはもう末期。
80歳、90歳になると見えなくなってしまう方もおられます。
今は人生100年時代ですから
100歳まで見えるような「目の健康を守ろう」ということで
私達は活動しております。そのためには「検診」が必要なんです。
40歳を過ぎると定期的に検診を受けて
「緑内障」になっていないか確認することが必要になってきます。