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為末大さん「努力は夢中に勝てない」

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3月22日(日)の放送では男子400メートルハードルの日本記録保持者の
為末大さんに言葉のチカラについてお伺いしました。

淵澤 昨年の10月に為末さんが出された児童書『生き抜くチカラ: ボクがキミに
           伝えたい50のことば』についてお伺いします。
           為末さんは「走る哲学者」と呼ばれ、これまで何冊も本を
           出版されていますが、児童書は今回が初めてだそうですね。

為末 絵本が好きだったので、
            いつか子供の本を書いてみたいなという気持ちがありつつ、
   そうは言っても子供用に書くのは出来ないなと思っていたので、
   なんとなく「直球ど真ん中」の本を絵本に
            出来ないかなというイメージでした。
   大人が「お!」と思う子供向け。
   たまたま出版社さんがそういうコンセプトでやられていたので。
   
淵澤 大人が読んでも「お!」と思います(笑)
   私が特に「お!」と思ったのは100ページに載っている言葉
   「努力は夢中に勝てない」。

為末 これはイチロー選手を見た時に、
   素振りを毎日何百回、何千回して
   「あんな風に努力をすると、あんな選手になれるんだよ」と言うことって
   よくあると思うんですね。
   実際に日本代表の選手(自分も)
   あーじゃない。こーじゃない。もっとこうすればいいんじゃないかと
   気が付いたら何百回たっていたというのが、正しいと思うんですね。
   だから外から見ると努力なんだけど、
   本人は夢中の中にいたというのはよくあって。
   だから頑張ろう!というのも大事なんだけど、
   その一方で、自分が本当に没頭できるものを探していくと、
   みんなは頑張らなきゃあと思ってやっている中で、
   本人は楽しいと思いながらグングン伸びていくので、
   やっぱり夢中は大事だなという感じですね。
 
淵澤 陸上に関して、夢中だったなという自負がございますか?

為末 引退したのは34(歳)なんですけど。
   始めたのが8歳か9歳。25年間ですね。
   大げさに言うと、一生懸命、砂遊びをしていたら
   34歳の時に蛍の光が鳴り始めて、
   「そろそろ家に帰る時間だよ」と言われて。
   ハッと気が付いて、家に帰ったという印象ですね。

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