• Facebook
  • Twitter
  • LINE

医学博士で「あきやま子どもクリニック」院長の秋山千枝子さん。子育てのゴールは自己肯定感を形成すること

  • LINEで送る

3月8日(日)の放送では医学博士で「あきやま子どもクリニック」院長の秋山千枝子さんに「発達障害」についてお伺いしました。

淵澤 最近は「発達障害」という単語をよく耳にします。

秋山 私のクリニックには「子供相談室」というのがあります。
   そこに相談しに来る多くが、発達障害の子供です。
   発達障害の子供達は「自己肯定感」が低くなるんですね。
   いつも注意され怒られます。
   そしてもう僕はダメだという気持ちになってしまいます。
   それを「大丈夫だよ」「うまくいくよ」と、子供に思ってもらうことから
   始めないといけないので、とても難しいです。

淵澤 授業中、座ってられない子供もいますね。

秋山 ずっと立ち歩いているわけではありません。
   例えば最初の10分座っていられたら、その時に褒めてあげることです。
   「座っているね」「偉いね」と。
   注意されずに褒められるという経験をしていけば、
   褒められるためには、どうすればいいのか身に着け、
   適応できるチカラは付いていきます。
   とにかく子供たちを褒めていくことが、一番の方法です。
   
淵澤 そして秋山さんが、
   今後チカラを入れていきたいことが健診と健康教育。
   
秋山 国で定められている
   乳幼児健診は1歳6か月健診と3歳児検診の2回のみなんです。

淵澤 もっとあるような気がしてました。

秋山 その他の3か月健診や、6か月健診、
   9か月健診などは自治体の裁量によって行われています。
   集団生活で明らかになることが多い発達障害は
            就学時までわからない場合もあります。
   ですから毎年1回、20歳まで検診をやっていけば、
   早くアドバイスが出来、
   また予防的な観点から話が出来るのではないかなと思っています。

淵澤 そうしていただけると親として助かりますし、安心ですね。
   この番組のタイトルは
   「すくすく育て、子どもの未来健康プロジェクト」です
   最後にラジオの前の子育て中のママやパパへ。メッセージお願いします!

秋山 私たち小児科医は、
   子供達が心身ともに健康に成長することを心から願っています。
   子育てのゴールは、私が師と仰ぐ平岩幹男先生は自己肯定感を形成するこ
   とと、言われています。それは子供達が「自分にはできるチカラがある」
   「自分は守られている」と思うことだと言われています。
   そして保護者は子供達を信じてあげることであると言われています。
   子育てのゴールまで、小児科医も一緒に伴走させていただきたいと
   思っています。

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >