11月24日(日)の放送では公益社団法人：日本小児科医会 神川晃会長に「診察時に心がけていること」についてお伺いしました。
淵澤 けさは神川さんに「診察時に心がけていること」をお伺いします。
まずは「ミニマム・ハンドリング」。
聞き慣れない言葉ですが、これは？
神川 子供には出来るだけ少ない治療をするという意味です。
子供はもともと感染症に対して
「たたかうチカラ」をもっています。
ですので「たたかうチカラ」を我々が支援してあげる。
親御さんと我々が食事や睡眠などの一般的なことをする、
そして必要最低限の薬を投与する。
子供は自分のチカラで治すことが絶対に良いのです。
淵澤 続いては「ひとり、ひとりにあった医療」これは？
神川 お子さんの育て方はみなさん違うと思います。
薬に対する考え方も社会的、経済的、背景もみなさん違います。
ひとつの治療に対して決まった幅があるのであれば
ご両親のお話を聞いて、
どのような治療がその子にいいのかを選んでいく。
薬を使わないことを希望される方も、結構いらっしゃいます。
薬を使う際のメリット、デメリットをお話して、
デメリットを強く感じるのであれば、使わない。
使わないのであれば、１日経って、こうだったら来てね、
というお話をしてその子とご両親の経過を、診ていきます。
風疹など社会に影響を及ぼすワクチンなどは、
何度もお話をして説得します。
淵澤 「ドアノブ クエスチョン」これは？
神川 ご両親がよく、診察が終わって帰りがけに、
ふと、振り返って質問されることがあるんです。
これって結構重要なことなんです。
やっぱり、聞きたいことはちゃんと聞く。
心配だったら、外に出ても戻って聞く。
お腹にためて、帰らない。
