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水谷選手が自分にプレッシャーをかけるために言う言葉

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ゲストは、
東京オリンピックの卓球混合ダブルスで金メダル、
男子団体で銅メダルを獲得した
水谷隼選手です
 


 


今回は、水谷隼選手
『相棒』=「こだわりの用具」に迫りたいと思います。
 
 

トレーニングチューブですね。
これは毎回練習前と練習後に必ずやるんですけど。
大学生くらいの頃から肩を痛めてしまって、
ずっと継続して痛みが引かなくて、
その時に出会ったのがこのトレーニングチューブです。

 

-どういう風に使うんですか?

これは、かなり伸びる素材なんですけど、
これを肩に固定をして、腕を伸ばした状態で肘をあげたりとか、
いろんな使い道はあるんですけど、
これで肩に刺激を入れることによって
肩を痛めづらくなるんです。
朝とか冬とか体が温まってない状態でプレイすると大体肩痛めます。

 

-他には?

サプリメントを練習前に飲むんですけど、
これは脂肪燃焼効果があるサプリメントで、
カルニチンといわれる成分が入ってるんですけど、汗をかきやすい。
卓球をすると想像以上に汗の量が凄いんですよ。
そうすることによって脂肪が落ちやすくなるっていう。

 

-体脂肪率は?

今は落ちちゃいましたけど、
大体12%〜13%ぐらいで合わせてます。

 

-ラケットのこだわりは?

基本的に卓球選手って一本を何年も使うんですよ。
僕は2019年から同じラケットをずっと使い続けてます。

 

-ラケットは何本ぐらい持っていくんですか?

試合会場にはメインラケットとサブラケットの2本だけですね。
ほぼ一緒なんですけど、もちろん同じもので同じラバー。
でも素材が木なので、全く同じってわけにはいかないんですよ。
なじみかたとか。グリップとかも、汗が染み込んでるのと、
フレッシュな状態の木、新品の木だとちょっとザラザラしちゃって。
そういうのも違ったりとかで、メインとサブがあったら
メインに何か起きない限りはサブ使うことないですね。

 

-新しいラケットを交換するタイミングは?

どうしても、台にぶつけるのでだんだん周辺が削れててくるんですよね。
あとはやっぱり汗とかがすごく染み込んできて、変色してくるんですよ。
全然弾みも違いますし。それはすぐ分かりますね。
あとは卓球ってすごいルール変化が多いんですよ。
最近だと、セルロイドボールからプラスチックボールになって。
やっぱり素材が違うんで全然違いますし。
プラスチックでも最近はすごく強度なボールに変わってきてるんですよ。
割れづらいボールに。
やっぱり固いボールだと反発もすごくするので、
それにあわせて、最近はルールとかボールとか
卓球台の変化によって自分がそれに合わせる形で
用具を変えることが多くなりました。

 

-卓球の用具は何が進化している?

分かりやすく言うと、同じスイングで昔のラケット今のラケットを打ったときに、
今の方がスピードが出ます。威力がやっぱ出るんですね。
スピードが出るし、後はその狙ったとこに飛びやすくなったりとか
コントロール性能も抜群に上がってます。
ラケットとラバーの組み合わせが重要で、
何万通りあるんですけど、トップ選手って同じ方向に寄ってくるんです。
同じラケット、同じラバーに寄ってくる傾向があって。
やっぱり用具、いいラバーっていうのは弧線を描くんです。
それで台の深いところに行くので打ちにくくて。
昔の用具と今の用具で戦ったら絶対、いまの用具の選手が勝ちますね。

 

-今使ってるのは日本製?

僕が使ってるのは日本製ですね。
世界的シェアでいうと、半分ぐらいの選手が日本製の用具を使っていて、
中国の選手だけ中国メーカーのラバー。
でもラケットは日本製が多いです。
中国選手のラケットだけは日本製のが多いですね。
で、ラバーはフォア側は絶対中国ラバーでバック面が中国製かもしくは日本製です。

  

リクエスト曲は?

 Pretender / Official髭男dism  

最近のトレンドですからね。
やっぱりトレンドには弱いですね。

 


そんな水谷隼選手に金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!

『金子の深堀り!』

   

メダルはいまどうしてますか?

いまタンスの中に収まってます。
僕はあんまりメダルを大事にするタイプじゃないんですよね。
やっぱり勝ったっていう名誉の方が僕は好きで、
モノ自体にはあんまり興味がないんですよ。

 

-1つ特別なメダル挙げろと言われたら?

圧倒的に金メダルですね。
それこそやっぱり最初に金とか取ってしまうと、
また感じが違ったと思うんですけど、
段階的にこう銅、銀、金と上がって行ったので。
一つ一つもちろん重みがあるんですけど、
今回の東京オリンピックでとれた金メダルは別物ですね。

 

-16歳の水谷さんが思い描いていた2021年は?

16歳の頃は、まずオリンピックに出たいってのは一つの目標でした。
当時なんてオリンピックに出るために国内予選を勝って、
それでアジア予選に勝たないと
オリンピックに誰も出れないような感じだったんですよ。
今はもう推薦で出るのが当たり前な感じなんで。
その時は出るのに必死で。
オリンピックはお祭りみたいな、楽しむような場でしたね。
北京オリンピックが終わってから、
やっとメダル取りたいなって思いました。
それこそ金とか、夢の夢の夢すぎて。
考えてこなかったですね。
みんな現実味はなかったと思いますね。

 

-北京オリンピックがきっかけで取りたいと思った?

北京オリンピックが終わって、
フェンシングの太田選手が銀メダルを取って、すごいなと思って。
いままで太田選手のことを知らなくて
フェンシングも全然知らなかったんですけど、
でも北京が終わって太田選手がすごく注目されて。
自分も卓球をこういう風にしていきたいなと強く思ったのが、
あの太田選手の銀メダルでしたね。

 

-ロンドン大会はどうでした?

女子がメダル取って、すごく卓球界の注目度も女子ですけど高まって。
それがものすごく羨ましく思ったんですね。
今まで、ただでさえメディアの露出の男女の差がすごかったんですけども。
オリンピックが唯一のチャンスだと思ってロンドンに入っていったんですけど、
そこで女子がメダルをとって、
あーここからのリオまでの4年間絶対に日に当たることないなと思って。
その悔しさと言うか、
この気持ちを絶対に忘れないでリオは戦おうと思いました。

 

-卓球やってる仲間だけどライバルでもあった?

女子にっていうよりもメディアに対してですね。
リオではそれこそ本当にようやく夢だったオリンピックのメダルを
しかも2種目で獲得できて。
そのプレーをたくさんの人に見て頂いて、
評価していただいてあれは最高の大会でしたね。

 

-オリンピックでメダルをとったことで変わった?

やっぱり卓球男子のイメージがガラッと変わりましたし、
自分等のメディアへの露出もめちゃくちゃ増えました。
そこからは想像できなかったですけどね。
まさか金っていうのはやはり遠い存在ですから。

 

-3年後は何をなさってますか?

3年後は…何でしょうね。
最近ジグソーパズルが趣味でやってるので、
ジグソーパズルをいろんなところに飾ってると思いますね。

 

-今後の卓球界は?

女子は安泰ですね。伊藤美誠選手も若いですし、
同じ世代に早田選手と平野選手がいて、
3人強い選手がいれば間違いなくあと10年はメダル取り続けると思います。
男子は今強いのが張本選手。
現状一人だけなんで、かなり不安定な状況が
この先続くんじゃないかなと思いますね。
もし万が一、張本選手が怪我をしたとか、
病気になったとかなんかの理由で出れなくなったらやばいですね。
昔のそれこそ15年前ぐらいの卓球男子に戻っちゃう可能性はあります。

 


水谷隼選手が今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
 

「有言実行」

これは誰かに言われたっていうよりも、
あえて今自分の思ってることと、
口に出して言うことが違う時って多々あるんですけど。
今回の混合ダブルスでも「金メダル目標です」とは言っても
実際は難しいなーって思ってるんですけど。
口に出した時ってそれに向かって行動するので、
結構、結果が伴うんですよね。
言った自分はすごく責任を感じると言うか、
周りなんてもうその言葉なんて覚えてないから。
出来る限り何か言ったもん勝ちというか。
言って自分にプレッシャーをかけたいタイプですね。

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