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机龍之介選手の人生のテーマとなっている言葉

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ゲストは
日本スカッシュ界のエース

机龍之介選手です。

  


今回は、机龍之介選手
『相棒』=「こだわりの用具」に迫りたいと思います。

まずはラケットですか?

そうですね。
こだわりっていうかラケットがないとできないスポーツなので。
メーカーはダンロップですね。用具提供して頂いてます。

 

-相場はいくらぐらい?

2万円〜3万円ぐらいですね。
パンって壁にぶつけて折れちゃうと、あ…っていう感じですね。
壁があるスポーツなので、壁際に何回も擦ったりとか、
あと変なぶつけ方するとやっぱり折れてしまいますね。
ボールを壁際に打つと相手が取りにくくなるという競技特性があるので、
どうしてもそのボールを取るときは
壁にちょっと擦りながら取るので。
それを続けてるとどうしてもラケットも消耗してきて、
壊れてしまう場合もありますし、
消耗してきたところに変な刺激が入ると、
そこからまた壊れてしまったりします。

 

-寿命はどれぐらい?

基本的には半永久的であるんですけど、
1年ぐらいもつんじゃないですかね。
僕も、最近は折ったりしてないので、
うまくやれればあんまり折れることはないですね。

 

-机さんがラケットについてこだわる部分は?

僕自身、速い動きの中で展開を作っていくプレイスタイルなので、
ラケットが重たいとどうしても振り遅れてしまったり。
軽すぎても逆にボールが飛ばないので、
ラケットによって重さのバランスとかもあって、
ヘッドヘビー、ヘッドライトとかあるんですけど。
僕自身はもうイーブンぐらいの重すぎない。
大体、スカッシュラケット110g〜140gぐらいの幅なんですけど、
120g~130gぐらいを目安に使ってますね。

 

-ボールは弾まないですね?

そうですね。
ただいま弾まないんですけど、コート内でボールを打ってると
中の空気が温まってきて、少し弾むようになるんですよね。
といってもテニスボールみたいに弾むわけじゃないんですけど。
なので、試合前とかボールを温める時間とかもあったりして。
それがウォーミングアップになってるんですけど。

 

-試合中にボールチェンジはある?

ボールチェンジも可能なんですけど
基本的にボールが割れない限りはひとつでやりますね。
海外の大会とかだと新しいボールの方がいいってことで、
スカッシュの場合だと11点1ゲームで3ゲーム先取になるんですけど。
例えば1-1でもつれた時に、
ちょっとボールを変えたいっての審判に言うとボールも変えてくれます。
基本的には1球から2球ぐらいですね。

 

-シューズはスカッシュ専用がある?

あるメーカーさんもあるんですけど、
基本的にはないので。僕なんかはハンドボールシューズとか。
他に多いのはバドミントンシューズとか、
テニスシューズとかを使ってる方が多いですね。
スカッシュの競技特性的に、走りながら滑って止まることもあるので。
どうしても靴の横を擦ることが多いんですよね。
なので、バトミントンとかバレーボールとかは横が弱くて、
すぐ破れてしまったりとかするんですけど、
ハンドボールとかは結構横も強めに作ってくださってるので。
耐久性が非常に高いっていうのが。
結構選手によって、プレイスタイルも様々なので。
もし反発性が欲しいとかだと、バレーボールシューズ。
バレーボールってジャンプが多いじゃないですか。
あとハンドボールって結構グリップが良すぎるから、
逆にテニスシューズでちょっと滑る、
流す感じの方が好きって方はテニスシューズを使う方もいらっしゃいますね。
フットサルシューズだと、底が薄すぎちゃって。
結構走って止まるって動作が全力疾走で止まるので。
衝撃が強すぎるのでなかなか使えないのが現状ですね。

 

-どこのメーカーですか?

今、ミズノのシューズを履かせて頂いてます。

 

リクエスト曲は?

 僕らが強く。/DISH// 

 

北村匠海さんがすごい大好きで、尊敬してて。
僕、同い年なんですよ。
幼少期からアーティスト活動、
子役とかでもやられてるんですけど、
ここ最近すごいテレビでもよく見ますし、すごい活躍されてて。
その姿を見てやっぱ凄いなって思ったのがきっかけで。
この曲を選んだ理由としてはとにかく歌詞がいいってところですね。
恋愛系の曲なんですけど。
僕はスカッシュとか自分の大切なものに置き換えて、
すごいグッと来るものがあります。
特にサビの部分で
「笑ってたいんじゃなくてね、笑い合ってたいのだ」って部分がすごい好きで。
どちらか一方だけじゃなくて、
お互いに一緒に何かをし合っていくって部分がすごい好きです。
僕の場合、スカッシュにたくさん経験させてもらって、
成長させていただいたんですけど。
逆にスカッシュのために僕が何かできてるかって言われてたら、
正直何もできてないってのが現状で。
今は、僕だけが笑っている状況、いい思いをしてる状況なので、
競技者としてこれから強くなることはもちろんなんですけど、
国内だとまだまだマイナーなスポーツなので、
スカッシュを国内で普及させていくことが恩返しになると思うので、
この曲を選びました。

 


そんな机龍之介選手に金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!

『金子の深堀り!』

   

全日本選手権初めて勝ったのは17歳3ヶ月の時。
 この時に夢が叶って、満足しなかった?

そうですね、僕自身も大会前は全日本選手権で優勝する前は、
できるとはほとんど思ってなかったんです。
自分でもびっくりで。
決勝まで逆に順調すぎるぐらいで勝ち上がって。
それまでの全日本のベストがベスト16だったので、
まずベスト8、4ぐらいに入れたらいいなと思ってたので。
まさか勝ち上がって決勝までいくとはまず思ってなくて。
決勝戦も全日本優勝経験のある選手とやって。
最初の2ゲーム取られてしまったんですよね。
本当に窮地に立たされて。
多分会場も僕自身も「ああここまでか」って思ってたんですけど。
でも3ゲームに入った時から、いわゆるゾーンってやつなんですかね。
本当にボールの音しか聞こえないとか、相手の動きとか、
ボールがよく見えたりとか。
いくら打って、走っても疲れないみたいな状況に入って。
なんか3、4ゲーム目をパッパって取って。
5ゲームもそれが途切れることなくて最後の優勝したんですけど。
だから優勝した時も正直実感が全くなくて。
本当に優勝したの自分?みたいな感覚がずっと続いちゃってて。
だから目標であったはずなんですけど優勝した当時は全く実感はなかったです。

 

-実感が湧いたのは何回目の優勝?

2回目がやはり一番実感しました。
1回目も、最年少っていう記録もあって周りの人も
お祝いの言葉をたくさんくれたりもしたんですけど、
一方では、まぐれだろとか、1回だったらたまたまじゃない?
みたいな厳しいお言葉もありましたので。
自分が目標だった全日本チャンピオンがこんなんじゃよくないなって思って。
そこから1年間本当に今まで以上にスカッシュのことについて考えて。
色んな人からアドバイスもらってそれを実際に取り入れて。
多分、国内の誰よりも1年間でたくさんやって迎えた全日本選手権で、
そこでやっと「全日本チャンピオンに本当になったんだな」っていう実感がわきました。

 

-そこから5回連続まで伸びましたが、満足しませんでしたか?

やっぱ何回優勝しても嬉しい気持ちは全く変わらず。
ただ5回目の優勝した時がちょっとまた特別で。
国内だと1回目優勝した時からずっと無敗だったんですよね。
ただ、6月の国内大会で負けてしまったんですよね。
久々に机龍之介が負けたってなって。
僕自身もちょっと正直久々に国内での負けだったので
結構精神的にやばいなあって部分もあって。
そういった気持ちで5回目の優勝に挑む全日本ではまた違った気持ちで。
全日本チャンピオン机龍之介だけど、
チャレンジャーでもあるなって部分は感じながら、挑んだ全日本で。
決勝に進んで相手がその6月に負けた相手だったんですよね。
最初の2ゲーム取れたんですけど、3ゲーム目を取られちゃって。
これやばいみたいな。
会場の流れも頑張れ相手の選手みたいな雰囲気だったんですよね。
僕自身も結構飲まれそうだったんですけど、
またどっかで気持ちが入れ変わったんです。
行けるって言うスイッチに入って、
ポイントどんどん取って4ゲーム目をとって、
5回目の優勝をすることができて。
チャンピオンの立場だったんですけど、
僕の中ではチャレンジャーの気持ちだったので、
ほっとした涙が決めた瞬間に出ちゃいましたね。

 

-スカッシュをやっていく上で最終目標は?

中期の目標があって、前回言ったアジア大会個人戦で金メダルが一つ。
もう一つが日本国内でスカッシュを普及させていく。
今で言うと、バズらせるっていうのを目標にしてまして。
メダルっていう部分は僕自身もわかりやすいなと思いますし、
誰が見てもすごいなって部分が一目で分かるものなので、
日本国内でスカッシュをバズらせるってのも繋がるんですけど。
スカッシュって国内だとマイナーだからこそ、
逆にちょっと強みだなと思ってて。
実際にやってみると簡単だし面白いし。
きついのはきついんですけど(笑)
でも実際に僕も幼少期からやってたように、
老若男女問わずにできますし。
初心者から上級者まで楽しめるスポーツなので。
でもやってみてもらわないと分からないので。
体験会を僕自身が都内で開いて、これからやってこうと思ってるので。
その体験会と SNSを両方用いながら、そこでスカッシュを知ってもらって。
スカッシュのかっこいい動画、
すごい動画とか面白い動画とかも伝わるようになってきて、
どんどんと広がっていくかなっていう風に思うので。
競技者ではあるんですけど、
机龍之介としてそういう活動を行っていきたいってのが目標ですね。
あとは、ジュニア選手たちがスカッシュを続けられる環境を作ってあげてあげたい。
僕が発信力を持てば、学校、企業さんとかに影響を及ぼして、
部活動の推薦とか部活を作ってもらったりとか、
はたまた企業で雇ってもらってスカッシュを続けられる環境とか
そういったところまで影響を及ぼせるような選手になりたいと思ってます。

 


机龍之介選手が今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
 

「憧れを憧れで終わらせない」

これは誰かに言われたとかじゃなくて、
僕自身がずっと思ってた言葉です。
憧れっていうのはすごい気持ちを前向きにしてくれる。
小さい頃、全日本チャンプになりたいとか、日本代表に入りたいとか。
そういう憧れがあるからこそ、スカッシュを頑張れる。
今の自分って幼少期から見たら憧れの人なんですよ。
日本代表ですし、全日本チャンピオンっていうタイトルもとってて。
でも今の自分には違う憧れがあるんですよね。
って考えると、憧れを叶えることによって、
また新しい憧れが出てきて、またそこに向かって頑張れる。
全日本チャンピオンとか日本代表になったことによって、
成長できた部分もたくさんありますし、自己成長にも繋がってるので。
その憧れを追い続けて努力して叶えることで、
また新しい世界が見えてきて。
それが自信だったり、向上心にもつながってくるので。
そんな風に憧れは憧れで終わらせないってのは僕の人生のテーマというか、
そこを大事にして今ある憧れも、
もちろん憧れで終わらせないつもりでいるので叶えていきたいなと思ってます。

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