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スカッシュ界のエース・机龍之介選手が大事にしている言葉

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ゲストは、
日本スカッシュ界のエース机龍之介選手です。

 




 机龍之介選手のプロフィール】

机龍之介選手は、1997年生まれ、神奈川県横浜市のご出身。
両親の影響で幼少期からスカッシュをはじめ、
2014年に史上最年少の17歳3カ月で、全日本選手権優勝。
2018年には、全日本選手権優勝を果たし5連覇、
史上4人目となる偉業を達成。
去年、順天堂大学を卒業。
現在は、実業団に所属されながら、
世界のトップを目指している。

 



レアな名前ですよね?

僕自身も実際に同じ苗字の方には親戚以外にあったことがないですね。

 

-小説「大菩薩峠」が元なんですか?

それ、結構言われることも多くて。
私の祖父も大菩薩峠がすごい好きで、
「音無しの構え」とかの話も結構して下さったんですけど。
名付けてくれたのが母親なんですけど、
全く大菩薩峠のことを知らなくて。
8つ上に兄がいて「伸之介」って言うんですけど、
それに合わせて呼びやすい名前は何だ?って考えた時に、
「机龍之介」かなっていう感じで。
ほんとフィーリングで。
大菩薩峠とか知らずにつけたみたいです。

 

-もともと両親がスカッシュをやっていた?

そうですね。
でもスカッシュだけをやっていただけではなくて、
結構両親がスポーツが好きで、外でのアクティビティとか
そういったものをいっぱいやってるうちに、
スカッシュがあって。
で、気軽かつ面白いってことでスカッシュにどんどんハマッてて。
僕は8つ上に兄がいて、競技志向でやっていたので。
僕は幼少期から、それこそ母親のおなかの中にいる頃から
スカッシュコートに連れてかれていて。
スカッシュに関わってきたみたいな感じです。

 

-それからスカッシュ一筋?

そうですね。
本格的にやってたのはスカッシュですね。
小学校時代に友人に誘われてサッカーとかもやったりはしたんですけど。
やはりサッカーのコーチから、スカッシュやってた事も知ってたので。
その時もグレードごとの大会で優勝したりとかもしてたので、
そういう話もしたら
「今後本格的にやってくならサッカーをやめたほうがいいんじゃない」
みたいなお話を一度真剣にした時に、
やっぱりスカッシュを真剣に行ってきたいなってことで、
そこから本当にスカッシュ一本でずっとやってきました。

 

-部活動はやってない?

そうですね。
小中高、国内の部活動が1校しかないので、
そこも女子校だったので。
僕がスカッシュで部活やるってなったら、やる場所がないので。
基本的には放課後、クラブに入って練習して
みたいな生活をずっと小学校の時から送ってました。

 

-同い年のチームメイトとかはクラブにいた?

そうですね。
所属してたクラブには同年代のジュニア選手がいたので、
クラブにいけば学校とは違う友達じゃないですけど。
練習ももちろんそうなんですけど、
当時僕カードゲームとかすごい好きで。
それを練習の前にやっててコーチに
「お前ら早く準備しろ」って怒られて、練習入って。
終わってからすぐカードゲームやって、
みたいな学校の延長線みたいな感じでしたね。

 

-クラスの中ではひょっとすると影の薄いタイプ?

高校の入学当初は帰宅部で、
かつすぐ帰ってた方なので
結構「なにやってる人なんだろう?」
みたいな感じで探られたりしたんですけど。
大会でちょくちょく公欠でいなくなったりしたり、
当時SNSが流行り始めてたので
「スカッシュやってるんだ」って認知していただいたって感じですね。

 

-そこから順天堂大学へ?

そうですね。部員は大体30人から40人ぐらいですね。
大体一学年10人前後でしたね。

 

-でもすでに全日本チャンピオンだった

1年生の時から一番手として戦わせていただきました。

 

-当時の目標は?

幼少期は兄がやっぱりすごい存在だったので、
やっぱ兄の背中を見て育ってきて、
当時兄も全日本チャンピオンなるかならないか、
そしてなったみたいな人だったので。
そういった姿を間近で見てきたので、
自分もああいう風になりたい。
代表として世界の舞台で勝てる選手になりたいっていうのは
漠然と思ってました。

 

-全日本チャンピオンになった次は世界?

全日本チャンピオンになって、世界ってところで、
ちょっと今コロナの影響で出れてないですけど、
プロツアーを回りながら国際大会に出場してるみたいな感じですね。

 

 

リクエスト曲は?

 RPG / SEKAI NO OWARI 

 

元々、クレヨンしんちゃんが大好きっていうのが一つ。
高校一年生の時に友人が「SEKAI NO OWARI」が好きで、
その影響で僕も好きになって。
それで、高校2年生の時
クレヨンしんちゃんの映画で、
この曲が主題歌として使われたのがきっかけですね。
この曲を、簡潔に話すと
「目的地、ゴールに向かって、仲間と一緒に目指してる中で、
ケンカとか繰り返して離れ離れになったけど、
やっぱり大切なものなにか考えた時に仲間の存在に気付かされて。
改めて合流して一旦は着くんですけど、
またそこがゴールじゃなくて、また次の目的地に向かって歩いてく
という解釈をしてるんですけど。
まぁ僕自身も、僕が主人公って考えたときに
僕自身の大切な物ってスカッシュだったり、
スカッシュに対する想いとか、僕の活動を支えてくれてる方々なんですよね。
まあ競技者としてももちろんですし、
机龍之介としての目標を目指す中で、
結構色々な壁に阻まれることもあるんですけど、
やっぱりスカッシュのおかげで僕もここまで成長できましたし、
周りの方々の支えのおかげで、ここまで成長できたので、
大切な存在は大きいって言うのは大きいなって思います。
幼少期からの目標であった、全日本チャンピオンとか
日本代表っていう目的地にはたどり着いたんですけど、
また新たな目標に向かって、スカッシュと、
支えてくれる方々とまた共に歩き出してるいうのが今の現状です。

 


そんな机龍之介選手に金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!

『金子の深堀り!』


スカッシュは毎回のようにオリンピック競技候補に挙がりますが…

オリンピック競技にはずっと入ってなかったので、
正直オリンピックっていう存在が
僕にとったすごい遠い存在だったので。
入ったら嬉しかったというのは絶対あると思うんですけど、
入らなくても今までと変わりないんじゃないかなって
いうのが正直なところ。
目標はもうずっとあるんでそこにブレずにやってたって感じです。

 

-スポーツクライミングとかは
オリンピックになったことによって競技人口が増えてますよね。

そうですね、
僕自身もそういう風にニュースとかで見させていただいたり、
周りの人もクライミング、
ボルダリングに行くみたいな話もよく聞くので。
やっぱり影響力はすごいなと思いましたし、
僕自身も初めて全日本優勝した時が
丁度東京オリンピックの競技になるか、っていうタイミングで、
メディアの方も声かけていただくことも多かったので。
やっぱオリンピックの影響っていうのすごい大きかったんだなと思いました。

 

-いま、強いのはどこの国?

エジプトですね。世界の男女トップ10。
半分以上がエジプトっていうぐらいエジプトが強いですね。
エジプトの前大統領がスカッシュにすごい力入れてて。
本当国技として国を挙げてやってたのが
結構大きな要因だと思うんですけど。

 

-机選手の今の世界ランクは何位?

それを聞かれると結構痛いところがあるんですけど、
まだ180位とかで。
日本でも最上位じゃなくて、僕の場合ずっと国内にいて、
海外のツアー大会に全然出てないので。
海外のツアーだと年間10試合以上出ないと、
得られるポイントまで行かないので、
僕だとまだ年間4試合とかしかポイントが入ってないので、
どうしてもランキングが上がってないってのが現状です。

 

-試合数をこなしたら何位ぐらい?

そうですね、だいたい僕のレベルだと
世界ランクだといけて80位〜70位とかいうのが現状で、
スカッシュの大会もテニスと同様でランキングに応じて
出れるグレートの大会が決まってるんですね。
僕が今やってるグレートの大会で1番下か、
下から2番目の大会でベスト4とか、
そこでやっと優勝とかでポイントを重ねてるのが現状なので。
ただ上のグレードに出たからと言って優勝できるレベルでもないので。
あと一個の大会で優勝したからといってランキングが上がるわけでもなくて、
やっぱり勝ち続けることが非常に重要になってくるので、
そういった部分も加味するともいけても80位〜。

 

-最終的な目標は?

夢は大きく世界一とか言いたいんですけど、
僕自身世界ランキングも、もちろん大事だなと思うんですけど、
アジア大会には競技入りしているので、
そっちで金メダル取ることが現時点で僕の目標の一つになってます。

 

-ライバル国は?

香港、マレーシア、インドですね。
日本は、同年代で見た時に僕自身もベスト8とか入ったり、
同年代のトップの選手に食らいつける大会もいくつかあったので、
そういった部分で当時と比べて、
僕自身もレベルアップしてると感じる部分がたくさんあるので、
アジア大会で金メダルっていうのが妥当なのではないかなと思ってます。

   


机龍之介選手が今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?

『今、自分の立っている環境、そして自分に感謝する』

これはお世話になってる方から大学時代に言われた言葉です。
僕も大学時代から、海外の大会に出ることが多くなってきて、
海外の壁じゃないですけど、そういった部分に阻まれることも多くて
行き詰まったこともあったんですけど。
その時にお世話になった方から言われた言葉で、
今では国内のトップ選手で
代表の遠征や海外ツアーに参戦してるんですけど、
ここまでこれたのは、自分の努力ももちろんあるんですが、
今まで支えてくださった周りの方々の部分もあって、
特にこの言葉は試合中、国際大会の準決勝・決勝とかで、
自分が辛いなとかそれこそ大きい舞台であればあるほど、
この言葉がすごい脳内で感じる部分が多くて。
僕自身は、もちろんそのスカッシュの目標に向かって
努力してきたって部分はあるんですけど、
多分努力してるだけじゃ大会には出れてなかったんですよね。
なので支えてくれてる方々と自分が努力してきた結果が繋がって
初めてこの舞台に立ててるんだってすごい思うようになって。
自分に感謝するってちょっとおかしいかもしんないですけど、
自分を俯瞰して「本当自分ありがとう」って感じでコートにたって。
プレーしてる時も周りの方々の支えがあって
やっぱここに立ててるんだなって思うと、
それが僕の力にもなって、体を動かし続ける原動力にもなるので。
この言葉は試合してる時に非常に大切にしてる言葉です。

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