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WEリーグ・岡島チェアがマンガ「ハイキュー‼︎」から学んだ言葉

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今週のゲストは、
日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」の
初代チェア・岡島喜久子さんです。
 

  


今回は、
岡島喜久子さんの『相棒』=「こだわりの用具」に迫りたいと思います。

-今回はどんなギアを?


 

WEリーグのネックレスですね。
これを記者会見のときにつけるようにしています。
参入クラブ発表のときもつけていました。

 

-わざわざ作られたんですか?

いえいえ。
アメリカで大坂なおみさんも「N」 のイニシャルネックレスを
オーストラリアオープンでされてたと思うんですけれど。
なおみの「N」。
私はアメリカで買いましたが中国製です。

 

-有名なブランド?

大坂なおみさんのは知りませんが、
私のは普通にAmazonで買ったものです。
そんなに高くもなく。
いろいろ買って事務局の方にプレゼントしたり、
収録で「なでしこカフェ」っていうのがちょっと前にあったんですけれど、
MCの方にプレゼントしたりとか。
「WEリーグ」を広めたいということで。
 

-現役時代、スパイクはどこのメーカー?

ASICSとPUMAかな。
結構履いてみてフィットする形。
別にメーカーにこだわるというか、履いてみていい感じのを使ってたと思います。
私はフリーキックとかコーナーキックを蹴るのが得意というか、
好きだったので、
右足の内側のつま先が柔らかいスパイクが気に入ってました。

 

リクエスト曲は?

 Theme of Rocky (ロッキーのテーマ) 

これは80年代の代表チームの時に、
ホテルから試合会場に行く時に結構かかってた曲なんですよね。
やっぱり気持ちが高まるじゃないですか、ロッキーのテーマ。
それを思い出したのでお願い致します。。

 


そんな岡島喜久子さんに金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!

『金子の深堀り!』

   

WEリーグの前途をどう変えていってるんですか?

一番大切だと思うことは観客動員です。
なでしこリーグの平均観客で1300人ぐらいなんですね。
2019年の数字なんですけれども。
でも多分お金を払ってきてくれる人ってもうちょっと少ないと思うんですよ。
それを5千人にしようとしています。
今来てる人はもうほっといても来ます。
その今来てる人っていうのは30代から60代の男性中心です。
今見ていない、サッカーに全然興味のない人にスタジアム来てもらわなきゃいけない。
その層っていうのは女性であり、お子さんであり、男の子、女の子。
その層に働きかけるような仕掛けを色々考えてます。

 

-具体的には?

サッカーを見に来るんじゃなくって。
「スタジアムってなんか面白そうな所だな」「人が集まるところだな」って。
川崎フロンターレの方に色々お話を伺ってるんですけれども、
やっぱり食べ物と買う物で人を集めたいと思っています。
食べ物に関しては「茶色いものじゃないものを探して!」って言ってね(笑)
どうしても焼きそばとか唐揚げじゃないですか。
そうではなく、生春巻きだとか、タイのグリーンカレーだとか。
デザート系のフードトラック。コーヒーのフードトラック。
そういうもので、会場に来てもらうようにしてほしいと。
人が来るにはサッカーだけじゃダメなんですよ。
サッカーの周りに何か楽しいことを作っていかないと。
どこかで見たんですが、
「人がお金を出そうと思うのはそこで費やす時間に正比例する」と。
1時間だいたい800円ぐらいなんですって。
だから2時間の試合だと1600円の入場料を払ってくれる。
例えばカップルがディズニーランドに行かなくて、
WEリーグに来るって言う風にしたいんですよ。
他のスポーツがライバルではなくて遊園地とかに対抗したものにしていきたいんですね。
だから楽しいこと、「あそこに行けば楽しい」と。

 

-2011年になでしこが世界一。2012年はオリンピックが準優勝。
たらればですが、その時にできることはなかったんですか?

今がベストなんですよ。
もちろんあのあの時点でやるっていうチョイスもあったかもしれないけれど、
サッカー協会の中で誰もそう思わなかった。
今現在、FIFAが女子に投資するようになった。
大坂なおみさんが女子サッカーチームのオーナーになったっていう。
そういう機運があるからこそ、コロナ禍にもかかわらず、
WEリーグが船出をすることになった。やっぱり流れがあったと思います。

 

 

-ラグビーとなでしこが似ていると思うのが、代表の人気がリーグの人気に直結しない。

おっしゃる通りです。
リーグは新しい層を連れてこなきゃいけない。
代表を追っかけてる層がいますが、私もそうなんですが、
98年に男子の日本代表がワールドカップにいった時から
なるべくワールドカップは行くようにしてるっていうか行きたいんですね。
そういう層は必ずいて。なでしこリーグに来てる人も必ずいる。
それ以外の層を連れてこない限り、
やっぱりサッカーの人気は増えていかないし、
サッカーをやる女の子たちも増えていかないと思っています。
それをやるには競技ではない。
競技以外のところを楽しくして行かなくてはいけないと私は思っています。
例えばアメリカのマイナーリーグで、
プレーそのものはそんなに大したことないんだけれども、
結構地元のお客さんが来るんですよ。
競技で見たらヤンキース、エンゼルスには絶対勝てないけども、
地元のチームを応援したり、
試合前にワイワイバーベキューをしたりすることが楽しくって
お客さんが入るんですよ。そちらの方からいかないと。
「女子サッカーって結構楽しいじゃない」っていう風な形で
継続してきてもらうっていうことが私は大切だと思います。

 

-今後、WEリーグは何を目指しますか?

WEリーグは「Women Empowerment 」っていうのが、
社会的意義が大きいと思っています。
女性の意思決定者を増やしていく。
それはWEリーグの参入基準にもいれてるんですけど、
各クラブに女性の意思決定者を必ず一人入れる。
スタッフを50%女性にする。
トレーニングのスタッフ、監督、コーチなどに必ず女性を一人いれる。
それは社会的なメッセージを出していこうと思ってるんですね。
ですから女性活躍だけでなく、
身障者の方とか人種が違う方を入れていくリーグであるっていうのが
WEリーグの意義です。
今、選手入場の時に手を繋いで子供が入ってきますよね。
それを子供じゃなくて、車椅子の方、知的障害者の方、白人、黒人、アジア人。
おじいちゃん、おばあちゃん。お父さん、お母さんの手で
一緒に入ってきて欲しいっていうのを考えているんですよ。
そうすると一目で、
「WEリーグってダイバーシティなのね」っていうのが分かるかなと思って。

 


岡島喜久子さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
 

「遠きに行くは必ず近きよりす」

 

これは、できることを一歩一歩やっていくっていう意味ですね。
これはまた実は「ハイキュー‼︎」っていう漫画なんですよ。
主人公が呼ばれてないのに選抜チームの合宿に行っちゃったことがあるんです。
その時に先生が言った言葉なんですけど。
主人公がブラジルに行って部屋に帰るんですよ。
背の低い子なんですけれども、
「バレーボールは自分で全部やんなきゃ」っていう気持ちにすごくなったんですね。
普通のバレーボールにもかかわらず、ビーチバレーの修行をするんです。
ビーチバレーって二人ですよね。
二人だからスパイクもしなきゃ、レシーブもしなきゃ、
トスもしなきゃ。全部やらなきゃっていうのを、
そこで身につけるわけなんですね。修行に行く。
できることはまず一つ一つ積み重ねていくっていう。
この言葉を部屋の壁に掛けてるんですけれども。
それは私たちも一緒で。
今できることを一つ一つやって、観客動員を5000人に繋げるという気持ちがあります。

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