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Bリーグ島田チェアマンが父親から受け継いだ言葉

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今週のゲストは、
昨年7月に国内男子プロバスケットリーグ
Bリーグチェアマンに就任された島田慎二さんです。

 


今回は、
島田慎二さんの『相棒』=「こだわりの用具」に迫りたいと思います。

―チェアマンの相棒とは?

「ペン」と「メモ帳」ですね。ネタ帳です。

 

―メモ帳は普通のメモ帳?

そうですね。100均一ですね。
ペンは「MONTBLANC(モンブラン)」です。
これはこだわってます。書きやすいですね。
私、本当に酔っ払ったりすると、居酒屋で書き出したりとか、
そのまま置いてきちゃったりするんで、
結構歴代のモンブランもたくさんあって、
なくしちゃうことが多いんですけども。
でもこのペンはずっと好きで。
今はスマホがあるんで、スマホのメモとかあるんですけど、やっぱ違いますね 。

 

―どう違いますか?

もちろんiPad的なものでペンで書いて、いけることもあるんですが、
物事を整理する時に、立体的に考えるみたいな所があって。
なんか戦略的なこととか、何かを決定する時に自分で書いたり。
図を書いたりして頭を整理する時に、書きながら考えるというのが習慣で。

 

―手のひらサイズの手帳ですね。

本当はもうちょっと小さいのがいいんですよ。
ポケットに入るのがいい。
メモ帳がなくなると100均でぱっと選んで。
これすごくいいんですよ。バインダーで真ん中を止められている。
普通のバインダーだと左側を書いている時に右のバインダーに当たっちゃう。

 

―1年で何冊ぐらい?

20冊ぐらい書くんじゃないすかね。
字も私しか読めないですね。
だから落としても秘密が漏れることはないですね。

 

―この習慣はいつ頃から?

30歳ぐらいからですね。
忘れっぽいんで、
書き留めないとっていうところから始まってるんですけど。
持ち歩いて、整理する時に考えてまとめたりとか。
いろんなケースで使ってるんですけど。

 

―なぜバスケットの世界に?

そうですね。
そうこうして飽きてきた時に、
30歳で作った会社の株主として入ってくれた方が、
たまたま千葉ジェッツというバスケットチームの
オーナーとして立ち上げたんですよ。
私が株を売却したタイミングで、
その方が、趣味が高じて千葉でバスケチームを立ち上げて、
最初からうまくいかなくて大変だと。
30歳で会社を作る時にサポートしたんだから、手伝ってくれないかと。
「ボランティアでも月1、2回とかならいいですよ」
みたいな感じで始まったのがきっかけです。

 

―それまでバスケットボールという競技は?

全く興味なかったですね。
だから、「サッカーだったらなー」って思いましたけど。
ただ、それは世話になった恩人なんで。
ちょっと軌道に乗るぐらいまでみたいな軽い感じで。
2011年の11月ぐらいに見てくれない?みたいな感じで関わって、
そっから3ヶ月後の2012年2月1日に社長になってるんですよ。
その3ヵ月後にはbjリーグを脱退して、リーグを変えちゃってますし。
社長になった時に1年間の約束でって社長になったんです。

 

―1年で何をやるつもりでしたか?

もうボロボロのところを少し整えてくれというオーダーで。
今の経営陣じゃ難しいと思って、
分かりましたっていうことでやったんですね。
そしたら、bjリーグから NBLというリーグに移籍をする決断をしてしまうんです。
その時にオーナーが
「そんな無茶なことするんだったら1年とかじゃなくて最低3年やって」と。
「3年この世界でやるのか、1年で辞めたいんだったらリーグを変えないのか」
どっちかにしろと言われて。
 
 

―そこで決断したのは?
普通だったら辞めるじゃないですか?
またここで、「3年やるから行く!」って言っちゃうんですね。
そしたらBリーグが2年後に立ち上がるっていう話になるんです。
そしたら「Bリーグが立ち上がるまでやってくれない?」って。
「5年ね、Bリーグの初年度にはやめますよ」って言ったんですが、
天皇杯で優勝したんですね。そしたら連覇してくれないかと。
その時は観客動員とかも1位になったんで、
「この状況で辞めるとかないよね?」みたいな。
そうこうしてBリーグで3年やって、4年目で辞めたんが、
会長になって、ソフトランディングして、
バスケ界から離れて新たな人生を歩もうかなって言ってたら
チェアマンのオファーが来るんですね。
コロナ禍に。また受けちゃうんだなこれが。

 

―チェアマンのオファーがなかったら?

もう1回旅をしようかなと思いましたね。
52、3ぐらいまでは旅しようかなと思ってましたね。
ただ色んなことやってきてるんで、講演とかも頼まれてもあるし。
講演したり旅したりみたいなことしようかなと思ってました。

 
 

リクエスト曲は?

 We Are The Champions  / Queen 

Bリーグの1年目の時に天皇杯で優勝した時に会場でも流れてた曲で。
3連覇できたんですけど、初年度の最初の優勝の時ってのは格別で。
弱小球団だったんで。
そこでワァってなって、
選手たちが歓喜してるところに大音量で流れてるのを聴いて
「これこれ!」ってテンションがワァ!ってきましたね。
Queenの曲はどれも好きなんですけど、
そのシチュエーションも相まって選ぶならこの曲ですね。

 


そんな島田慎二さんに金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!

『金子の深堀り!』

   

バスケットボールへの愛情はいつごろから?

ビジネスなんですが、もちろん愛情を持ってやってきましたし、
千葉ジェッツという球団は私の体の一部のように思ってやってました。
愛情は1年ぐらいやって、リーグを変えて3年だって。
なんとかせなアカンっていうとこに、
本当にどっぷり入ってってことで一生懸命やってて。
選手、ファン、社員、スポンサーとか、みんなの想いみたいなのを、
パックマンのようにどんどん食べていくと
責任と
愛情が年々高まってきましたね。
今でもね可愛い存在ですけど、
今はそこだけではなくて全
体に愛情をもってなんとかせなアカンっていう立場なので。

 

―2020年に入られたチェアマンの立場で改善しなければいけないところは?

もう本当にBリーグって優秀なスタッフが多くて。
私の力なんかがどうであれ、スタッフの力で大半のことはできちゃう。
そこがBリーグの強みだと思ってます。
だからこれがあれだって改革が必要だなんてことはなくて。
私の立場だと、今掲げてる将来構想とかね、
2026年に向けた新しい構造改革みたいなところとか、
そういうかなり遠い未来のところをどうするかみたいなところにフォーカスすること。
 
―具体的にはどんなことを?
 
どこのクラブもコロナで経営が大変なので、
そこの経営が破綻しないように、
日本中飛び回ってアドバイスをしたり、
講演をして地元のステークホルダーに対して、
外の立場で話してBリーグを応援する機運を高めるみたいな話とかで、
飛び回ることと未来を描くこと。
強いて言えばリーグとクラブってうのは、クラブがあってこそのリーグですし、
そのクラブを助けることもリーグの仕事です。
普段クラブがどれだけ大変なのかとか、
クラブの地域の活動みたいなのがどうしてもリーグにいると、
遠すぎて見えなくなるんで。
私はたまたまクラブ経営者のチェアマンというのがひとつの売りだと思うので。
クラブの価値を上げていくことが、リーグの勤めなんだぞとか。
クラブは、この時期はすごい忙しいから仕事をふる時も配慮してね?とか
そういうところを植え付けていくっていうことが 、
Bリーグの強みにもなっていくと思うんで、そこは意識してますかね。

 

―Jリーグは、日本代表の活躍が国内リーグに火をつけた面があったと思います。
 Bリーグは?

私もサッカーを見てたんでその様子はよくわかりますし、
下火になった時に代表で追い上げていく。
中長期的にその代表のシャワー効果が、
クラブの繁栄にどこまでインパクトがあって、
影響があるのか分かりませんけど。
そういう意味ではビッグインパクトみたいなのが、
まだバスケ界にはないので。今、八村選手とか渡辺選手とか。
いまの日本代表ってアジアでもトップレベルになってきたと思うので。
世界で戦っていく元年みたいな所だと思うんですね。
多分サッカーでいうワールドカップに初めて出ましたみたいな、
あの頃の位置づけぐらいかなって考えると、これから強化して、
リーグだったりバスケ界全体に
シャワー効果を与えられる状況になってほしいとは思いつつも、
そこは努力するんですけど他力本願というか。
そこに依存してしまうことは経営としてナンセンスだと思うんで。
そこはまぁポジティブ要因と捉えて、
今のこの状況の中でも出来るベストを尽くすって言うことが大事かなって思いますね。

 

―今年の目標は?

今シーズンは最後までシーズンを全うしたいというのが一番ですね。
やはりクラブの経営が大変ですし、ファンの皆様もね、
去年はチャンピオンを決められなかったですからね。
今年は最後までいって本当にBリーグチャンピオンが
ちゃんと決まってシーズンをフィニッシュにすると。
それが今の段階では一番の目標ですかね。


 


島田慎二さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
 

人事を尽くして天命を待つ

これも好きな言葉というか、私の座右の銘なんですね。
これはですね、父からなんですよ。
父の座右の銘を私が引き継いでるというか、受け継いでるというか。
うちの親父とお袋は商売をやってて、本当に小さいお店を切り盛りしてたんで。
まぁ休みなくもうずっと働き詰めなんですけども、
とにかくしっかりやって、我々はお客さんが来るか来ないかは、
我々でコントロールできないと。
私が何かくじけそうになると、
「とにかくやりなさい。神様は見てるから」と。
そういうことをずっと言われてですね。
いいなということを子供ながらに思ってて。
私なんかでも、今はサインを求められると、必ずこの言葉を入れています。

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