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小学生の頃の八木沼純子さんが人の噂話について、気が付いた言葉

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今週のゲストは、
フィギュアスケートで解説の達人とも言われる八木沼純子さんです。

 


今回は、
八木沼純子さんの『相棒』=「こだわりの用具」に迫りたいと思います。

スケートシューズはいくらぐらい?
 

本当にピンキリで、初心者用にスケート靴とエッジが
セットになって売られているものも2万円台からありますし、
今はあとネットでも売られてますね。
ネットで買う方もいらっしゃるみたいなんですけど、
私は個人的にお勧めしません。革の状態も分からないし。
一番いいのはスケートシューズを取り扱っているショップに行って
足を合わせてちゃんと靴に足を入れて
どういうのかっていうのを見て買われた方がいいと思いますね。

 

-八木沼さんの白いシューズは?

私のはリスポートっていうイタリアのメーカーなんですけど、
イタリアは靴で有名ですが、スケート業界にも進出しています。
これは6万円ぐらいだったかなと思いますね。
エッジがゴールドシールっていうエッジなんですけど、
それも
同じぐらいかちょっと安いか。エッジはアメリカになりますね。

 

-スケートの素材は?

やっぱり回転数がどんどん増えてきてるので、
4回転とかトリプルアクセルとか。
なのであの靴も軽量化されて、
エッジも氷についてる部分は鉄製なんですけど、
靴とその上の部分はカーボンになってる。
靴とエッジを合わせる部分はカーボンになってます。
靴も結構軽くなってて、外側皮なんだけど、
靴のかかとの下の部分は樹脂になってるとか。
そういった意味では変わってきてますね。

 

-まだ進化する?

うーん、まだできるんだと思います。

 

-八木沼さんが初めて履いた頃のシューズと今はもう全然違う?

そんなに変わらない。
ただ今のシューズ軽いです。
すっごい軽い。
ジャンプも飛びやすいんじゃないですかね。

 

-色の制限はある?

男子は黒、女子はベージュか白が多いですね。
それ以外はないですね。
色がある場合は靴にカバーをかけます。
トータルコーディネイトで靴の色を変えたい場合はカバーをかけて、
黒い靴だったり白い靴の上に同じ色のカバーをかけたりとかしますね。
ただ、エッジはピンクとかオレンジとか、
色をいれてるメーカーもあります。
あとはそれが耐久性があるか?とかもあるんですよ。
そのエッジは結構軽くなってて、ダブルジャンプとかは飛ぶ、
でもトリプルジャンプ、トリプルアクセル、
4回転飛ぶ人には向いてないかもしれないです。
だから羽生君とかが履いてるような、靴とエッジがペタってくっつくところが、
バッテンになってるんですよ。
彼のは多分カーボン製なんで、耐久性と、よりしなやかに降りれるように。
固いものだと、結局折れやすいんですよね。
だからそれをカーボンで少ししなりをつけても、
ちゃんと耐久できるようなエッジに作られてるって言うのがあると思います。

 

  
リクエスト曲は?

LAST CHRISTMAS / WHAM!

私の友達が、試合に行く時にまだカセットテープだったんですけど、
いろんな曲を入れてくれて。
その中にこの曲が入ってて、
すごい印象深かったので選んでみました。



そんな八木沼純子さんに、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!

『金子の深堀り!』

 

-フィギュアスケート、日本が強くなったのはなぜ?

やっぱり長野オリンピックが日本であって、
冬のオリンピックがあるっていうので、
その辺りからフィギュアスケートの強化が始まりました。
日本スケート連盟が、小さい子達でも優秀な子達をピックアップして
新人発掘合宿っていうのをやるようになったんですね。
そこで連盟の人とかが、この子いいなっていう子たちを
海外に送って行くようになったんです。
 
 
―クラスも増えましたよね?
 
今ジュニアシニアっていう話をさせていただけましたけど、
今はジュニアの下にノービスっていうクラスがあって、
小学生のクラスですね。そのクラスの大会ができたんですよ。
そうすることによって、いろんなところから集まって
いい子達をどんどんピックアップしていくようになって。
私が辞める大学4年生の頃に、たくさんのジュニアで出てきて。
NHK杯でも、エキシビションの前座として彼らが滑ったりとかしてたんですけど。
そういったところから、いろんな選手を育てて行こうって言うのが出てきて。
長野オリンピックに彼らが行きました。本田武史君、荒川静香ちゃん。
でもなかなか思った順位にはならなかった。
これではいけないと、やっぱりもっとこの子達だけじゃなく、
もっといろんな良い子達を集めてブラッシュアップさせていこうという動きが始まって、
夏の新人発掘合宿ってのも定例化して毎年やってるんです。
だから、どんどん強くなっていって全日本選手権とかも
トップクラスに入ってきてる選手とかも多いんですけど。
あとは私自身が思うのはノービスの子達からの海外試合、
国内試合っていうのも増えてきたっていうのも大きいと思います。

 

-ロシア、ドイツにも負けない選手が出るようになったのは?

決して日本は恵まれてはいないです。
リンクがどんどん閉鎖されていって、今あるリンクを維持するのでも精一杯。
そんななか、大学がリンクを持っていて、
関西大学でリンクをやってる子達はそこでスケートができるとか、
あとは中京大とかもありますし。
ただ、なかなかいろんな地域で、
いろんな選手たちが育てるような環境ではない。
でもみんな頑張って練習をして、ちっちゃいときから目標を高く持って、
それだけ熱量がすごいっていうのは今のちっちゃい子達があると思います。
 
 
-男子はやはり羽生選手の存在ですかね? 
 
昔はフィギュアスケートをやってる男の子なんて
カッコ悪いって思われてた時代が長くありまして。
ただ、彼が全部それを覆して。
世界で勝てる、日本の男の子達が勝てなかった
オリンピックで金メダルを二つも獲得して。
王子様的ルックスの男の子が、あんなに4回転をバンバン飛んでっていうそのギャップ。
やっぱりみんなが凄い注目してくれるようになって、
小さい男の子たちが、夏の新人発掘合宿でも5人いればいいって男の子たちが、
30人になってたりとか。
それだけそのフィギュアスケートをやる男子スケーターも増えたんです。

 

-では、今後のフィギュアは大丈夫?

上手くつながっていくといいなって思います。
そういった意味で、すごく面白いのが、
さっき夏の新人発掘合宿の話をしましたよね。
あれをやろうと思いだしたのも、ロシアを見てなんですよ。
ロシアはそういう活動をしていたんですね。
日本もこれをやっていこうっていって合宿を組むようになったんです。
そしたらそれをロシアが見てて、ロシアも独自のアカデミーを作ったんですよ。
今度、また日本がそれを見て、同じようにアカデミーを作った。
どこの国もいろいろ見ながら、自分のその国にあったやり方だとか、
そういうものを見て研究されてるって言うのはありますね。
やっぱりそういう場所があって、選手を育てる場所が
これから先、今は関西ですけどそれが関東にもできて、
うまく点と点が線になって繋がっていくと
この先も素晴らしい選手が生まれてくるんじゃないかなって思ってますし、
期待したいですね。

 


八木沼純子さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
 

「片方からの話を聞いたら、もう片方の話も聞け」
 
スケート界も、色んな世代の子達が練習してます。
お母さんたちがいつも付いて、
リンクサイドで見ながら選手の自分の子供の練習を見てます。
やっぱり出てきそうだなって子達が居ると、
ちょっと何か言ってみたりとか、
噂話を流してみたりがあったんですよ。
今の時代じゃなくて、私の時代の話です。
結局これスポーツじゃなくても同じだと思うんですが、
「あの人があなたのことこう言ってた」って
絶対に信じちゃいけないって言うのを、私は小学生の時に気づいたんです。
必ず「あの人がああいう風に言ってたよ」って言う、
そのあの人に必ず聞くようにしたんです。
「こういうこと聞いたんだけどさー、そういう風に言ってたの?」って。
そしたら「私一言も言ってないよ?」って。
「はっこれか!」って。
競り合ってる他の先生のスケーターとかが、なんとなく目につくと、
そういうことをする子がいたんですね。
親同士の間でもあると。
だから「絶対に人が言ったことに対して頷いちゃいけない」
結局、その人がどう言ってたかは関係ない、
もう片方の話を聞いて自分で判断しなさいと。
噂話とか、どうこう言ってたっていう話は、
だいたい半分冗談とか、嘘だから。
それに踊らされないで自分で判断をして、もう突き進みなさいって言われたんですよ。
ちゃんと自分というものを持って、
自分が進みたい道を行こうという風な考えがありまして、
この時の言葉がずっと今でもずっと続いているっていう事なんですけどね。

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