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高橋礼華さんがポジティブ思考になれる大事な言葉

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今回のゲストは、
リオ・オリンピックの
バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得、
8月に現役を引退された、
“タカマツペア”の高橋礼華さんです。


高橋礼華さんのプロフィール】
 
高橋礼華さんは、1990年、奈良県の生まれ。
宮城県の聖ウルスラ学院高校時代に1学年下の
松友 美佐紀選手と“タカマツペア”を組み、3年生の時インターハイで優勝。
高校卒業後は、日本ユニシスに進まれ、2014年には、
女子ダブルスで日本勢初となる世界ランキング1位に輝いた。
また、この年のスーパーシリーズファイナルも初制覇。
2016年のリオ・オリンピックでは、タカマツペアで金メダルを獲得。
決勝の5連続得点での逆転劇は、日本中を熱狂させた。
東京オリンピックを目指していましたが、
リオから4年の節目となる今年8月、現役を引退。

 


 

今は体を動かしているんですか?

そうですね。
引退してからの方が色々気にし始めて、
体を動かしたいなって思ったりとか、
水泳を小学校の頃やってたのでプールで泳いだりとかしてますね。
ラケットは握りたくなくもないんですけど、
世界で戦うとかっていうのはもうやっぱり正直考えられないんですけど。
バドミントンはやめて体を戻すのにすごく大変なので多分ないかなと。
でも楽しいんでバドミントン。
普通にどこかの体育館でやりたいなとかは思いますね。

 

-初めて引退っていうフレーズが頭の中をよぎったのはいつ頃ですか?

初めてはやっぱ2016年リオじゃないですかね。
リオの前に「金を取ったらやめちゃうんじゃないかな。」って思いましたね。
それは誰かに言うとか言ったとかではなくて、
自分の気持ちの中にもひとまず置いといて、
もしかしたら私本当に金取っちゃったらやめてしまうかもなっていうのは
ちょっと思いました。

 

-世界ランキング1位でも、金メダルを獲れるとは思っていなかった?

絶対取りたいと思ってたんですけど、やっぱりどうなるかわからないので、
そこで最後の試合って決めといた方が、
まだ自分的にすごい気持ちが入って頑張れそうな気がして。
4年後東京って決まってたんですけど、そこに出れるか。
その時は30だったので。やっぱ26歳とかの時って、
すごくピークと言うか女子は
そこが一番良いプレーが出せる時期なんじゃないかなって自分的に思っていたので。

 

-引退を決意したのは?

本当自分の中で決意したのは、ほんと最近ですね。
2020年の全英オープンが終わってから自粛期間が2か月あって、
その中でオリンピックが延期になって。
自分たちのオリンピックレースも最後の一ヶ月がなくなってしまったので、
そこがいつになるかもその時は分からなかったですし、
オリンピックが来年ってなった時に私は31歳なので。
ちょっとやっぱきつい。
出れたとしてもちょっときついなあって思うと、
オリンピックを超える試合もできないと思いましたし。
3月の全英オープンの準々決勝で世界ランキング1位のペアに勝って、
その次負けてしまったんですけど、
なんかそこでちょっとやりきった部分があったので。
悔いはないかなって。やっぱり気持ちが続かないかなって思いました。

 

-来年の東京オリンピックは想像できなかった?


私はやると決めたらもう1番しか嫌なので。
オリンピックが来年ってなった時に、
今の自分たちの1年後の姿を全く想像できなくて。
リオの時は来年自分たちがこの表彰台に上って
君が代を聞いてるみたいなのを想像しながら練習してたので。
それが全くできなくて。無理に浮かばせようとしても、
本当に出てこなくて。
「これって自分の中でやり切ってるんだろうな」って思って、
相方に相談しようと思って伝えました。

 

-4年前とは何が違ったんですか?

やっぱり松友もそうなんですけど、
一個自分達の音を叶えちゃった分、
もう一回行くっていうのがなかなかその時と同じような気持ちにはなれなくて。
それは多分、松友もやっぱり気持ちの4年間の持っていき方って、
近くで見てたらやっぱちょっと違うなっていうのも頭でわかってました。
松友からしても、東京オリンピックへの思いも、
4年前とは先輩違うなっていうのも気づいてたと思うので。

 

-相談相手はいましたか?

逆にバドミントン以外の全然バドミントンやってない友達とかに相談して、
相談と言うか、ずっと応援してくれた友達だったので
話しを聞いてもらってましたね。
バドミントンの人に言っても「頑張れ」って。
やっぱり東京まで行って欲しいっていう気持ちの方が強いから。
これは自分自身で乗り越えなきゃいけないんだなって。
あと羽生結弦選手とか、伊調馨さんとか連覇している人の動画を見て、
自分を鼓舞するというか。
そうしてこの4年間はやってきたなっていうのはありますね。

 

-引退会見は緊張した?

私、なんか試合とかで緊張するタイプじゃないので、
リオの決勝でもワクワクしてましたね。
一回戦が一番緊張して。明日から本当にオリンピック始まるんだみたいな。
わくわくと緊張で前日は寝れなかったっていうのは覚えてます。
決勝の前日とかは全然寝てますね。
引退会見は本当に待ってる時も、
「もうあと5分で始まる。どうしよう。吐きそう」みたいな。
オンラインだったので記者の方も会場にいるわけじゃないので、
顔も見えないんですけど、すっごい緊張しちゃって。
あの記者の方の表情が見えないので、話してることに対して反応がないから、
なんかいろいろ考えて。本当に吐きそうになりました(笑)

 

リクエスト曲は?

Go my way / 三代目 J Soul Brothers 

本当に三代目 J Soul Brothers さんがすごく好きで、
試合前とか結構テンションアゲアゲの曲を聴くんですけど、
三代目さんの曲って結構テンションアゲアゲの曲もあれば、
ちょっとアップテンポじゃないバラードっていうか、
そういう曲もあるんですけど、でもGo my wayはどちらでもない、
歌詞がすごくよくて、私が落ち込んでた時とかに
あの歌詞を重視で結構聞いてた曲で、
それで試合前は必ず聞くようになりました。

 


そんな高橋礼華に、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!

『金子の深堀り!』


オリンピックでプレーしたいという思いが芽生えたのはいつですか?

ぼんやりとそう思ったのは、
北京オリンピックで末綱さんと前田さんが、
世界ランキング1位の中国ペアに準々決勝で勝った試合を見て、
オリンピックってすごいなぁって。
いつか立ちたいって、そこまで強くはないんですけど、
なんか私も立てたらかっこいいんだろうなっていうのは思いましたね。

 

-リオオリンピックはどうでしたか?

グループリーグ自体が何回も戦ったことある選手で、
私たちのグループリーグが結構ラッキーと言うか、
そこまでランキング高い選手とかもいなかったので。
すごいラッキーだったんですけど、それが逆に怖かったと言うか。
強い選手とやるんだったら、すごい燃えるんですけど、
変にプレッシャーがあると言うか。負けちゃやばいみたいな。

 

-決勝トーナメントはどうでしたか?

マレーシアのペアの試合が一番緊張して。
そこを負けてしまうとメダルも何もない。たぶんお互い思ってて。
松友は結構緊張するタイプなので、
今、松友はちょっと緊張してダメだなっていうのとか
結構感じ取ってたので。
私も準々決勝は「ここで負けたらヤバイ」って思っちゃって。
しかも今まで一度も負けたことがない、
ファイナルゲームもあんまりしたことがなくて、
それがファイナルまでもつれて、
負けてもここで最後になっちゃうから、
どうせやるんだったらしっかり自分たちのプレーを出そうと思ったら
ファイナルゲームは意外とあっさり勝って。
いつもだったらズルズル行くところが、
なんかすんなり切り替えられることはできましたね。

 

-オリンピックの舞台で切り替えられることができたのはなぜ?

私はオリンピックだから、決勝も勝てたなって思いますね。
逆にオリンピックだから前向きに捉えられたと言うか。
まぁそれは勝ったからそう言えるのかもしれないですけど、
オリンピックじゃなかったら決勝とかも逆転できなかったと思うんですよね。
相手も絶対もっと来ると思うし、一点取られても絶対また来ると思うし。
相手もオリンピックだからちょっと引いてくれたところもあると思うし、
こっちもオリンピックだから諦めないみたいな。

 

-決勝戦はどうでしたか?

緊張はないかな私は…って思います。
あとはメダルの色変えるだけだと思ってたので、
逆にあのメダルなしで帰んなくてよかったと思ってました。
そこで欲張っちゃうと、私絶対空回りしちゃうなって思ってたので。
自分でコントロールできてましたね。
むしろ明日で私のオリンピックの試合終わっちゃうみたいなのがありましたね。
私のオリンピック終わっちゃうみたいな。
楽しみましたね。なんかすごい楽しかったなって。
それが明日で決まっちゃうのかって思いました。
最初で最後のオリンピックかもしれなくて、
それがこれで終わりかって思いましたね。

 


そんな高橋礼華さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?

『人生一度きり』です

これも三代目 J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I.」の歌詞にあって。
それも曲を聴いて思ったんですけど、確かに本当にそうだなって思って。
人生一度きりだし、引退することも含めて
全部人生一度きりなんだから全部自分で決めて、
失敗してもいいじゃんみたいな感じで。
ポジティブに捉えられたというか、
なので私はこの言葉をすごく大切に思っています。

聖教オンライン

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