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茂怜羅オズ監督が日々の練習で大事にしている言葉

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今回のゲストは、
ビーチサッカーの世界ナンバーワンプレーヤーで、
今年6月、日本代表の監督に就任された
茂怜羅(モレイラ)オズさんです。


今回は、
茂怜羅監督の『相棒』=「こだわりの用具」に迫りたいと思います。

-ビーチサッカーって道具ってあるんですか?

あまり使うものがないですね。裸足でやってますので。
テーピングもドクターの許可とらないとダメなんですよ。
例えば足の甲だけだったら大丈夫ですけど、
かかと、指は審判とかドクターの許可がないとダメですね。
今回持ってきたのは「リストバンド」です。

ヴェルディの時はスポンサーの関係で着けてないですけど、
代表の試合とかワールドカップの時とか。
あと、ビーチサッカーって何チームもプレーできるんです。

 

-実際に他のチームでプレーすることもある?

例えば私がヴェルディでプレーしながら
助っ人としてイタリアリーグとかでプレーできます。
今回コロナの影響で日本にいますけど、毎年夏はほとんどいないですよ。
私はイタリアとかポルトガルとかも全部のリーグ出てますんで。
ロシアとか。

 

-ロシアは意外ですね。

あまり想像つかないですよね。
リーグ自体が一番強いので、
ブラジル代表の選手とかはみんな所属してます。
モスクワとかソチとかでやりますね。

 

-ビーチサッカーはロシアで人気なんですか?

大好きですね。一年中やってますんで。
夏リーグで海とか川とかでやったりするんですけど。
冬リーグは外国人選手は来ずに、ロシア人だけでやってますけど。
インドアでプレーしてますね。
ロシアリーグで3ヶ月プレーして、次はイタリアリーグに戻ってとか。
出稼ぎみたいな感じですね。それで南米の選手とかはお金を作るので。
だから日本国内だけで慣れてしまうとレベルアップしないから、
他に所属しながら高いレベルのところでプレーしてますので。
ロシアは11チームぐらいあって全部プロチームです。

 

-日本代表で茂怜羅さんの様に活動している人は?

いないですね。アスリート社員が多いです。
午前中練習して、午後から仕事するみたいな。
だから私がチームメートに言ってるのは、
国内の所属チームで活躍して代表に選ばれる。
そして代表に選ばれてワールドカップで活躍すれば
海外のチームに招待される…ということを目指していかないと
プロになれないんですよ。
まだまだ日本には80〜100チームぐらいあるんですけど、
プロチームはないですし、ほとんど趣味としてやってるんです。
実際に毎日練習しているチームは少ない。5、6チームぐらいです。
ロシアは毎日テレビやネットで生放送があり、
観客席には5,000人ぐらいのお客さんが入るので、
それは世界が違うなぁって思いますね。
ただプロになれないから真剣にやらないって選手も多いけど、
一生懸命3年間必死でやったらプロになれるかもしれないじゃないですか。
だから私は選手だけでなくて、
日本でどうやったらビーチサッカーのプロリーグができるか…
というのはサポートなど考えてます。

 

-ただ語学の問題はありそうですね。

ビーチサッカーは代理人がいないので、
代表の選手でもコミュニケーションが取れないから
代表のマネージャーさんに通訳してもらってるので。
それでもプロリーグはないし、テレビで放送があるわけでもないのに、
前回のワールドカップではベスト4まで行って、
1位〜3位まではプロリーグがあります。
だから、私の考えはメンタルとかが強くなっていけば
優勝は近いんじゃないかなと
思うんですけど、
ただプロリーグを作らないと新しい選手も出てこないし
ビーチサッカーを応援してくれる人も増えないと思います。

 

   
リクエスト曲は?

ふたつの唇 / EXILE

日本に初めて来た時に今でもヴェルディで一緒に所属してる
瀧口貴史選手がいるんですけど、あだ名は「マガオ」っていうんです。
なぜかというと、前一緒に来たブラジル人の彼の地元に
マガオっていう人がいて、彼がその人に似ているんで「マガオ」っていうんです。
その当時ブラジル人が多くて、周りはみんなポルトガル語ばかり喋ってるから、
彼が悔しかったらしくて、一生懸命ポルトガル語を勉強したんですよ。
それでペラペラになって。
まだその時、私は日本の免許証もなくて。
彼がずっとEXILEを聴いていたんですよ。
それでその時に22LDKのアパートに6人で住んでて。
その中にマガオ選手もいて、本当に1日ずっとEXILEばっかり聴いてた。
それで優勝した後に、社長とかお祝いしてくれてご飯とか食べたあとに、
絶対カラオケに行くんですよ。
本当に私は全然上手じゃないんですよ。
でもみんな「歌って!」って言われたんで、
「ふたつの唇」をずっと聞いてたんでそれを歌ったんですけど。
だからまあ色々な思いがあります(笑)

 


そんな茂怜羅オズ監督に、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!

『金子の深堀り!』

 

監督としてどんなチームを作りたい?

去年、ラモスさんがチームを引っ張ってきて素晴らしいベースを作ってくれたので、
もちろんそのベースはキープし続けていきたい。
あとはメンタルを強くなってほしいので、みんな技術は持ってるんで。
本当に自信を持ってメンタルの強いチームを作ったら
もっと上の所に行けるかなと思いますんで。
 
 
-どのようにして強化を?

1番早いのはやっぱり国内合宿をやるより
海外に行って強いチームと対戦したりとか。
ラモスさんがやってましたがブラジルに行ったりとか。
ブラジル代表と対戦しなくてもブラジルのクラブチームと対戦すれば
もう強さは代表と同じなので。
あと今代表の年齢が徐々に高くなってきてるんで、
若い選手にもチャンスを与えたいって思いますね。
ベテランと若い選手のバランスを考えてチームを作りたいなと思いますね。
ヴェルディの中で大学生が2人いて、だから今大学生の選手を探してます。
19歳とかでビーチサッカーを始めれば、技術を覚える時間があるので。
どうしても日本はサッカーをやってダメだったらフットサル、
ダメだったらビーチサッカーっていう順番があるので、
ほんとはビーチから始まる機会があればいいんですけどね。
ビーチサッカーの方がサッカーやフットサルに比べて
ワールドカップに出られるのは早いので、
そういうところを見せていきたいなと思います。

 

-ワールドカップで次回、上位に入るのはどこの国?

やっぱりブラジルとかですかね。
でも前回のワールドカップは準々決勝でロシアに負けてるので読めないですね。
あとはアジアだとイラン。イランはプロリーグがありますので。
13チームありますので、毎年選手を入れ替えてもレベルが変わらないんですよ。
ただ去年ワールドカップ準々決勝で当たって勝ちましたので。
ワールドカップよりも予選の方が
プレッシャーという面で勝ち抜くのは難しいので。
まずはワールドカップ予選ですね。

 


そんな茂怜羅オズ監督が今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?

きつくなってから全て始まります

ちょうどプロチームに入って周りがスーパースターしかいなかったので。
練習の時に疲れても周りのベテラン選手たちがすごい走ってたんです。
「お前まだ16歳で、おれより早めに疲れたらダメ」って言われて。
だから疲れてから選手の本当の力が見えてくる。
ビーチサッカーって12分×3ピリオドあるんですね。
1ピリオドはみんな元気で走れるじゃないですか。
でも3ピリオドになると、疲れてくる。
特に暑い中だと砂も深いし、砂も熱い。
そこから試合のレベルが落ちてくるので。
ただそこで活躍できる選手かどうかで、
ちゃんと上手くなれる選手なのかどうかが見えてくる。
自分も代表の試合では3ピリオド出てるんです。
それで大体フリーキックは疲れてる時にもらいやすい。
そういう時にゴールを決めるんです。
それはメンタルもあるんですが、日々の練習を疲れてから始めてるので、
疲れていてもパワーがあるというところを私は毎日作っています。
大体みんな、自分の限界のところを超えていけば試合の時でも問題ないと思います。

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